Q:アプリの書類にImage Playgroundで絵を作成して入れるには、どのような方法がありますか?

A:「Pages」や「Keynote」など、多くのアプリからImage Playgroundの機能を使うことができます。アプリの書類上にある文章や語句、写真などをもとにして絵を作成できます

Apple Intelligenceには絵を作成する機能があります。本連載の前回記事では、そのためのアプリである「Image Playground」アプリを紹介しました。

今回は、ほかのアプリからImage Playgroundの機能を使って絵を作成する方法を紹介します。今回も前回記事と同様にMacでの操作を取り上げますが、iPhoneやiPadでも操作は似ています。

文章をもとにImage Playgroundで絵を作成する

「Pages」アプリで作るレポートやニュースレターに絵を入れたいとします。

まず文章を書き、その文章をもとにしてImage Playgroundで絵を作成してみましょう。

  • 書いた文章を選択します。選択した部分をcontrolキーを押しながらクリックし、メニューが表示されたら「Add to Playground」を選択します

本稿執筆時点では上図の通り「Add to Playground」(Playgroundに追加)と英語のメニューコマンドになっていますが、いずれ日本語になるのではないかと思います。

  • 絵を作成する画面が開きます。上図で選択していた文章が解析されて、描かれています

この画面で絵を作成していく手順は「Image Playground」アプリと同様です。本連載の前回記事を参照してください。

  • 絵が作成されました。「完了」をクリックします

  • 書類に絵が挿入されます

この後、レイアウトを整える操作はImage Playgroundとは関係なく「Pages」アプリの機能ですが、簡単に紹介します。

  • 絵をドラッグすると移動できます。絵の周辺についている白い小さな四角をドラッグすると、絵のサイズが変わります。このほか、右側の「フォーマット」パネルで、絵の輪郭や配置などさまざまな調整ができます

プレゼンのタイトルから絵を作成する

前述のようなある程度長い文章ではなく、短い語句からも絵を作成できます。「Keynote」アプリで、スライドを作成してみましょう。

以下の図では、左側にテキスト、右側に画像が配置されたスライドレイアウトを使っています。左側には、プレゼンのタイトルとサブタイトルを自分で入力しました。右側の蝶の写真は最初から入っている見本の画像で、この部分は画像を入れるための「プレースホルダ」と呼ばれる入れ物になっています。

  • タイトルを入力した部分をクリック、サブタイトルの部分をshiftキーを押しながらクリックして、この2つの部分を選択します。次にcontrolキーを押しながらクリックし、メニューが表示されたら「Add to Playground」を選択します

上図ではテキストを入力した部分を2つ選択しましたが、1つだけでもかまいません。複数の要素を使用する場合、本稿執筆時点では、Appleの「Macユーザガイド」に「最大で7つの要素を組み合わせて」と書かれています。

  • 絵を作成する画面が開きます。作成してから「完了」をクリックします

  • 絵が作成されました。この絵をクリックして選択し、「編集」メニューから「カット」します

  • 蝶の写真の部分をクリックして選択し、「編集」メニューから「ペースト」します

  • 画像のプレースホルダにペーストされました

写真から絵を作成する

写真から絵を作成する方法もあります。

  • 「Pages」アプリの書類に写真を挿入しました。この写真をcontrolキーを押しながらクリックし、メニューが表示されたら「Add to Playground」を選択します

  • 絵を作成する画面が開きます。作成してから「完了」をクリックします

作成された絵では石のある地面にペンギンが1羽立っていて、写真の図柄が反映されていることがわかります。

  • 絵が作成されました。この後、絵の位置やサイズなど、レイアウトを適宜整えます

手描きの絵から作成する

さらに、手描きのスケッチから絵を作成することもできます。絵を手描きするのは、MacよりiPhoneやiPadの方が適していると思いますので、その手順でやってみます。

  • iPadとApple Pencilを使い、「フリーボード」アプリで描きました

  • 同じApple Accountでサインインしていれば、iPadで描いた書類をMacの「フリーボード」アプリで開くことができます。絵をクリックして選択します。controlキーを押しながらクリックし、メニューが表示されたら「Playgroundに追加」を選択します

  • 絵を作成する画面が開きます。作成してから「完了」をクリックします

  • 絵が作成されました

Apple Intelligenceならではの利点がある

絵を作成できる他社サービスはたくさんありますが、Apple IntelligenceはOSの一部であるということが重要なポイントです。OSの一部であるからこその利点がいろいろあります。

まず、本記事で紹介したように、Image Playgroundの機能をさまざまなアプリから同じ操作で使えます。絵を作成するためにアプリを切り替える必要はありません。また、Mac、iPhone、iPadでの操作方法もよく似ています。

そして、あるアプリから作成した絵は「Image Playground」アプリで管理されます。そのため、別のアプリで絵を再利用でき、さらに同じApple Accountでサインインしている別のデバイスでも使えます。

  • ここまでの作業で作成した絵は「Image Playground」アプリに自動で保存されています

【今回の余談】
文章や写真、手描きの絵など、もとになるデータがなくても、アプリからImage Playgroundの機能で絵を作成できます。例えば「Keynote」アプリでは、上部の「メディア」ツールをクリックして「Image Playground」を選択すると、絵の作成を開始できます。
それでは次回も、よろしくお願いします。