2025年1月26日、東京都・銀座の数寄屋橋交差点に所在する「Ginza Sony Park」が開業しました。正式オープン直前にメディア関係者向けの内覧会が行われたので、マイナビニュースも参加。コンクリート打ちっぱなし・低めの上物で都市の“余白”を担い、内部では多角化し続けるソニーの事業について知ることができるようになっています。
隣のエルメスも祝福、Ginza Sony Parkが帰ってきた
Ginza Sony Parkプロジェクトは、2016年に始まったという建て替えプロジェクト。1966年からあったソニービルの建て替えにあたっては、2018年8月~2021年9月の期間中に公園として運用するようななかなか珍しい試みも行われており、新型コロナウイルスの感染拡大が取り沙汰された期間を含む約3年間で、延べ854万人もの来場者を数えたとのこと。2024年8月には竣工(工事が完了すること)し、グランドオープンに向けて一部フロアを部分的に開放してきました。
今回の建て替えにあたっては、コンセプトとしてソニービルが大切にしてきたという「街に開かれた施設」という設計思想を継承しつつ、「ジャンクション建築」「縦のプロムナード」のようなユニークな要素も反映。ビル内にテナントは設けずに自社が主体となってその時々に合わせたアクティビティを展開していくとしており、地下3階には食のアクティビティ「1/2 (Nibun no Ichi)」も新設します。
『Sony Park展 2025』のPart 1を体験
今回グランドオープンを迎えたことを記念し、最初のプログラムとして『Sony Park展 2025』が各フロアで実施されています。ソニーが取り組む6つの事業「ゲーム、音楽、映画、エンタテインメントテクノロジー、半導体、金融(ファイナンス)」を6組のアーティストが表現。前の建物があった時よりも多角化した今のソニーについてわかりやすく知れるようになっています。今回の内覧ではその中から、Part 1として展開中の3つを体験することができました。
個人的には羊文学『ファイナンスは、詩だ。』のフロア展示が圧巻でした。本物の水とハプティックフィードバックで表現した偽物の水が鮮やかに対比を成しており、楽曲「more than words」「光るとき」を聴きながら言葉が浮かんでは消えていく様子はなかなか神秘的。アーティストのファンから、家族やカップルまで幅広く楽しめそうだと思います。ただ、素晴らしい臨場感の音響だと感心したサウンドシステムがソニー製ではなく、全てGENELEC製だったのは少し気になります。(会場で多数使われているプロジェクターはもれなくソニー製でした)。
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本物の水を張って水面も表現領域に取り込む展示。文字として改めて歌詞を眺めることで違った印象が得られます
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一方、ソニー独自の触覚提示技術を活用した「Active Slate」で表現された偽物の水。グラフィックで描画された水面に加え、踏みしめたときの感触まで再現していました
なお、今回体験できたPart 1は2025年1月26日(日) - 3月30日(日)の期間中で開催。Part 2は2025年4月20日(日) - 6月22日(日)の期間中で行われ、いずれも事前予約が必要ですが無料で入場可能です。詳細は展示特設サイトまでご確認ください(外部サイト)。
ソニービルの想いを継承し拡張した「銀座の公園」。新しいGinza Sony Parkは、本日1/26(日)グランドオープンです。
— Sony Park(ソニーパーク) (@ginzasonypark) January 26, 2025
Ginza Sony Park has opened today, January 26th! The new Ginza Sony Park inherits various sentiments from the Sony Building.
Waiting for your visit!#GinzaSonyPark… pic.twitter.com/0sRzzFf91a