米Appleは10月28日(現地時間)、macOS Sequoiaのアップデート「macOS Sequoia 15.1」をリリースした。「App Store」で外付けディスクにダウンロードする設定、iPhoneミラーリングでのドラッグ&ドロップのサポートなどが追加された。また、英語(米国)で「Apple Intelligence(ベータ)」が利用可能となる。
App Storeアプリの設定で、1GB以上のアプリをインストールする際に、内蔵ドライブ以外のディスクにダウンロードする設定を選択できる。
Mac App Storeからアプリをインストールする際に、以前はアプリ・サイズの2倍の空き容量が求められ、大容量のゲームやアプリをダウンロードできない場合があった。macOS Sequoiaでそれが改善され、アプリと小さなバッファ用の空き容量があればインストール可能になった。バージョン15.1で、さらに外付けディスクをダウンロード先とするオプションが用意された。
システム設定の[コントロールセンター]内の[バッテリー]において、エネルギーモード表示で「常に」を選べるようになった。これにより、メニューバーにバッテリーを表示させている場合、常にメニューバーから「低電力モード」のオン/オフを切り替えられる。
iPhoneミラーリング機能では、ドラッグ&ドロップによりファイルや写真、ビデオなどを移動させることができるようになった。iPhoneミラーリングは、MacからiPhoneにワイヤレスアクセスし、iPhone上のアプリや通知を操作できる機能である。
Apple Intelligenceは、Appleシリコンの性能とオンデバイスで動作する生成AIモデルを活用し、プライバシーを保護しつつ、使いやすいパーソナルインテリジェンスシステムを提供する機能である。現時点で対応言語は英語(米国)のみだが、12月にはオーストラリア/カナダ/アイルランド/ニュージーランド/南アフリカ/英国の英語ローカライズが追加され、2025年4月には日本語や中国語など11言語への対応が予定されている。
macOS Sequoia 15.1にアップデートすると、「設定」アプリ内に[Apple Intelligence & Siri]という項目が追加される。ただし、英語(米国)のユーザーであってもすぐに利用できるわけではない。Appleは、Apple Intelligenceの体験の質を維持するために利用規模を制限しながら展開しており、使用を希望するユーザーはウエイトリストに登録し順番を待つ必要がある。
利用可能になると、Siriがユーザーの言葉をより深く理解し、より自然な会話が可能となる。また、作文ツール、「写真」アプリでの自然言語検索、「写真」アプリのクリーンアップ、「写真」アプリでのメモリームービー作成、通知の要約、集中モードの「さまたげ低減」、メールとメッセージのスマートリプライ、「メモ」の書き起こしサマリーといった機能を利用できるようになる。