キヤノンは8月29日、家庭用インクジェットプリンター「PIXUS」シリーズの新製品として、多機能モデル「XK130」「TS8830」「TS3730」と、大容量インクタンク「GIGA TANK」搭載の「G3390」の4モデルを発表した。9月中旬より発売する。価格はいずれもオープン。
XK130
XK130は、顔料インクと染料インクを使用する5色独立ハイブリッドインクシステムのインクジェット複合機。キヤノンオンラインショップでの価格は42,900円。
写真と文書の両方を高画質印刷できるモデルながら、ランニングコストをA4カラー文書で4.1円、モノクロで約1.6円、L判フチなし印刷でのインク/用紙の合計コストを約10.0円に抑えた。
機能面では、便利なコピー機能を新たに追加した。原稿のカラー部分を消去し、ブラックだけを残した印刷を可能にする「カラー消去コピー」を搭載。学校で配布された課題プリントが1枚しかない場合でも、赤い解答部分を消してコピーし、何度も繰り返し解ける。「冊子コピー」機能も新たに追加した。ノートや雑誌などを見開きでコピーする際に、上下の向きを自動でそろえて印刷できるようにし、印刷後に手作業による並べ替えを不要にした。
操作面では、チルト式オペレーションパネルに視認性の高い4.3型カラー液晶タッチパネルを搭載。ボタン面積を大きくしたことにより操作性が向上。よく利用する機能をユーザーが自由に設定できる「Switch UI」も操作性向上に寄与している。
インタフェースはIEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、USB 2.0。本体サイズは約W372×D345×H142mm、重さは約6.6kg。
TS8830
TS8830は、顔料インクと染料インクを使用する6色独立ハイブリッドインクシステムのインクジェット複合機。ブラックとホワイトの2色で展開し、キヤノンオンラインショップでの価格は40,150円。写真も文字もくっきり印刷できる画質重視のモデルとなる。
キヤノン写真用紙・光沢ゴールドをL判フチなしで印刷した場合のインク/用紙の合計コストは約22.9円(大容量インク)で印刷速度は約10秒。「Switch UI」の搭載や新しいコピー機能など、その他の仕様や機能はXK130とほぼ共通。
TS3730
TS3730は、4色ハイブリッドインクシステムのインクジェット複合機。ブラックとホワイトの2色で展開し、キヤノンオンラインショップでの価格は9,350円。使いやすさを追求し価格を抑えたシンプルモデルとなる。
キヤノン写真用紙・光沢ゴールドをL判フチなしで印刷した場合のインク/用紙の合計コストは約28.1円(大容量インク)、印刷速度は約52秒だ。A4カラー文書の印刷コストは約18.5円(大容量インク)、印刷速度は約4.0ipm、モノクロ文書の印刷コストが約8.4円(大容量インク)、印刷速度は約7.7ipm。
給紙は後トレイのみで60枚の用紙をセット可能。ディスプレイは1.5型のモノクロタイプとなっている。「Switch UI」、自動両面プリント、ダイレクトプリントなどには対応していない。
インタフェースはIEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN(2.4GHz / 5GHz)、USB 2.0。本体サイズは約W435×D327×H145mm、重さは約4kg。
G3390
G3390は、4色独立タイプの「GIGA TANK」搭載インクジェット複合機。ブラックとホワイトの2色で展開し、キヤノンオンラインショップでの価格は33,550円。ページ数の多い学習教材やビジネス文書など、大量印刷するユーザー向けのモデルとなる。
「GIGA TANK」の搭載により、ブラックインクボトル1本でA4文書を最大7,600ページ、カラーインクボトルで最大8,100ページ(ともにエコノミーモード時)印刷可能。印刷コストはA4カラー文書が約1円、A4モノクロ文書が約0.4円と圧倒的な低さだ。
印刷速度は、キヤノン写真用紙・光沢ゴールドをL判フチなしで印刷した場合約37秒。A4カラー文書が約6.0ipm、モノクロが約11.0ipm。給紙は後トレイのみで100枚の用紙をセットしておける。ディスプレイは2.7型カラータッチパネルで「Switch UI」に対応。自動両面プリントも可能だ。
インタフェースはIEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、USB 2.0。本体サイズは約W416×D363×H177mm、重さは約6.5kg。