Amazonは、スマートディスプレイ「Echo Show 8(第3世代)」を8月1日に販売開始した。価格は22,980円。カラーはグレーシャーホワイトとチャコールの2色。さらに別売アクセサリーとして、同製品の専用スタンドも3,980円で販売する。

  • Echo Show 8(第3世代)

  • ユーザーとの距離にあわせて画面表示の情報量がなめらかに切り替わる機能を装備。画面の正面に近づくと天気のアイコンがグッと小さくなり、時間ごとの気温や降水確率を追加表示してくれる。上部にもさまざまなウィジェットアイコンが並ぶ

2023年9月に海外発表し、同年10月から販売開始したスマートディスプレイ。今回、日本国内でも販売・出荷が正式にスタートした。

Amazonでは自社調査を元に、「ディスプレイ付きのEcho端末への需要は非常に強い。ビデオ通話などの機能の使用率が伸長していて、小学生以下の子どもを持つ層での利用率も高い」と日本市場の特徴を分析。こういったターゲット層のニーズをとらえた製品として、Echo Show 8(第3世代)を展開していく。

  • チャコール(左)とグレーシャーホワイト(右)の2色展開

ディスプレイにフレームレスのガラスカバーを採用し、やわらかな曲線を描く外観デザインに刷新。Amazon独自の「AZ2ニューラルネットワークエンジン」を内蔵したオクタコアSoCを搭載したことで、ディスプレイの反応がスムーズになり、直感的なホーム画面の操作を可能にしている。ホーム画面には、よく使うウィジェットのショートカットアイコンも表示し、タップするだけですぐ使える。

  • やわらかな曲線を描く外観デザインに刷新

本体上部の中央には自動フレーミング機能つきのカメラ(13MP)を備え、ノイズ低減技術も活用してより自然で快適なビデオ通話を可能に。

このカメラを使い、ユーザーとの距離にあわせて画面表示の情報量をなめらかに切り替える機能も装備しているのも特徴。Echo Show 8からユーザーが離れているときは簡略化したニュースの見出しや大きな時計を表示し、画面に近づくとユーザーインタフェース(UI)が変化。アイコンだけのシンプルな表示から、より詳細な表示へとシームレスに移り変わり、タッチ操作のためのボタンも自動的に表示してくれる。

さらに、ユーザーがEcho Show 8にビジュアルID(Echo端末の顔認識情報)を登録している場合、最近聞いた楽曲のプレイリストやファイナンス情報など、それぞれにあわせてパーソナライズされたコンテンツも表示する。

  • 現行のEchoシリーズと並べてみると、サイズ感がわかりやすい。左からEcho Show 8(第3世代)、Echo Show 5(第3世代)、Echo Spot

サウンド面では、ステレオ2chの音楽などにより幅広く広がりを持たせて再生する空間オーディオ技術を備え、クリアで深みのある低音も実現。前世代に比べて、さらに上質な音楽体験を追求したとする(Dolby Atmos音源などの音楽フォーマットの再生に対応しているわけではない)。

このほかスマートホームハブも内蔵しており、Zigbee、Matter、Thread対応の各スマートホーム製品を持っていれば直接ペアリングすることも可能。付属品は長さ1.5mのケーブル付き電源アダプター(30W)で、カラーはグレーシャーホワイト。

  • スマートホームのハブとして集中管理するUIも装備

なお、海外発表時にデモを披露した、生成AI技術を活用したAlexaとのシームレスな会話ができる機能については、米国で一部のユーザーを対象に実証実験を続けているが、米国外での展開に関しては現時点で発表できる情報はないとのこと。

  • Ringシリーズのカメラ映像を呼び出して表示することもできる

  • 画面上から下にスワイプして各種設定

  • 豊富なAlexaスキルを活用して、漢字の書き順をAlexaに聞いたりすることもできる