米Microsoftは5月22日(現地時間)、Windows Insiderプログラムのリリースプレビュー・チャンネルで、2024年のWindows 11の機能アップデート「Windows 11、バージョン24H2」(Build 26100.712)の提供を開始した。
リリースプレビュー・チャンネルにおける機能更新は「seeker」プロセスになる。Insidersは、使用しているPCがWindows 11のハードウェア要件を満たしている場合、「設定」からWindows Updateを選択してWindows 11、バージョン24H2をダウンロードしてインストールすることができる。アップデート後は、Windows Updateを通じて新しいサービス更新プログラムを受け取れるようになる。また、Windows Insider Preview Downloadsを通じたバージョン24H2のISOイメージファイルの提供も22日に開始される予定である。
Windows 11、バージョン24H2では以下のような機能の提供が予定されている。
- Windows Copilotの改良:Copilotがスタンドアロンアプリになり、画面上の移動、ウィンドウのサイズ変更、スナップなど、アプリ体験の利点を活かした柔軟な利用が可能になる。
- Voice Clarity:アプリやゲームの音声品質を向上させるAIによる音声明瞭化処理。
- ファイルエクスプローラーの改良:ZIPに加えて、7-zipおよびTARアーカイブの作成が可能に。
- ワイヤレス接続のアップデート:Wi-Fi 7をサポート、Bluetooth Low Energy Audioデバイスの接続を改善。
- クイック設定の改善:タスクバーのクイック設定のフライアウトにスクロール可能なビューを追加。
- エナジーセーバー:一部のバックグラウンド動作を制限する省エネ機能。
- HDR壁紙のサポート:HDRディスプレイを使用しているユーザーは、JXR画像をデスクトップの背景に設定し、HDRでレンダリングできる。
- Sudo for Windows。
20日の「Copilot+ PC」発表で、Microsoftはデモや性能比較にWindows 11 24H2のバージョンを用いていたが、「Recall」など20日に発表した新しいAI機能は、Copiolot+ PCが必要になるため、現時点のリリースプレビューのバージョンでは利用できない。