Microsoft Copilot for Microsoft 365やCopilot Proを契約しているユーザーには、3月に更新する機能を知らせるメールが届いているだろう。
少々分かりにくいが、我々が恩恵を受けるのは「皆様からのフィードバックに基づく改善」だ。上記のメールでは、Microsoft Outlookはメールの下書きに文調を設定する機能が加わり、Microsoft Copilotにはプロンプトの履歴削除機能を追加。後者は確認できたが、前者は「Custom」ボタンを押しても応答せず、筆者のテナントは未展開のようである。
件(くだん)のメールには含まれていないが、Copilot in OneDriveや、Microsoft FormsのCopilot機能も今後加わる予定だ。各Copilotの更新はWebページでも参照できる。ただ、本稿執筆時点では1月の更新内容しか掲載されていない。もっとも確実なのはMicrosoft 365 Roadmapだ。同じく本稿執筆時点で16の機能を公開しており、新たに2つの機能が展開を開始した。
合わせて、Copilot契約者なら、Copilotの公式ブログを日々チェックしたい。最新記事では前述したOneDriveやMicrosoft Formに加えて、効率的なプロンプトを学ぶCopilot Lab、モバイルアプリの展開、Microsoft Formで作成する設問へのCopilot支援、Microsoft Wordによる文章の要約、Microsoft Streamで動画作成に必要な要素を提案する機能、Microsoft 365 WebのCopilot機能追加、Microsoft TeamsにおけるCopilot機能強化、Microsoft 365管理センターの活用例を紹介している。
Copilotに関する話題が百花繚乱の一方、Windows 11関連も着々と進行中だ。2024年3月1日、安定版Windows 11にて「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」設定の有効時に、KB5034848の配信が始まった。これは、MicrosoftがWindows configuration updateと呼ぶ更新プログラム。別のサポートページでも更新内容を説明している。Windows Insider Programの各チャネルで検証されてきた機能が安定版に加わるという、「Moment 5」を適用した形なのだろう。
なお、Moment 5はUIの更新やウィジェットのニュース無効化、メモ帳に文字数を表示する機能を加えている。この更新はWindows 11 バージョン23H2が対象となるため、22H2ユーザーは公式サポートページを読みながら、更新の是非を判断してほしい。筆者の環境では現時点で問題は生じていない。