KDDIとStarlink Japanは1月7日、衛星ブロードバンド通信回線サービス「Starlink」を石川県能登半島の避難所などに無償で提供したと発表した。今回提供したのは350台のStarlinkシステム。Starlinkを設置した避難所では、au以外のキャリアを利用している人もWi-Fi経由で高速インターネットが無料で利用できるようになる。

  • KDDIが350台のStarlinkを能登半島地震の避難所に無償提供した。設置が完了すれば、利用キャリアを問わずWi-Fi経由でインターネットが使えるようになる。写真は、2023年3月に実施した災害時の対策訓練で公開した小型軽量の可搬型Starlink(写真:小山安博)

今回のStarlinkシステムの提供は、被災地の避難所での通信支援を目的に、石川県と総務省の要請に基づいて実施する。1月7日、石川県庁舎(石川県金沢市)に350台のStarlinkシステムの搬入を完了した。

  • 1月7日に金沢市の石川県庁舎に搬入が完了しており、順次県内各地に避難所に設置が進められるとみられる

今回提供されたのは、KDDIが災害対策用に開発した小型軽量の可搬型Starlinkとみられる。アンテナは約7kgと軽量で、人が背負って搬送できるサイズにまとめられている。

KDDIは、自衛隊や自治体、電力会社などへもStarlinkを別途提供しており、今回の避難所への提供と合わせてすでに約700台のStarlinkを活用しているという。