キヤノンは11月2日、RFマウントの超望遠ズームレンズ「RF200-800mm F6.3-9 IS USM」を発表した。200~800mmの超望遠域を広くカバーしながら、明るさを抑えることで手持ち撮影できるサイズにした。別売のエクステンダーに対応し、最大1600mm相当の超望遠撮影が可能。圧倒的な超望遠撮影がサイズも予算も手ごろに楽しめるレンズとして、野生動物やモータースポーツなどを撮影する写真趣味層に売り込む。
価格はオープンで、キヤノンオンラインショップでの販売予定価格は319,000円。発売は12月上旬の予定。
4倍ものズーム倍率を持つ超望遠ズームレンズ。レンズの明るさをF6.3-9に抑えることで、同じ焦点距離をカバーする超望遠レンズ「RF800mm F5.6 L IS USM」などと比べて圧倒的な小型軽量化を果たした。全長は314.1mm、重さは約2,050g。低価格モデルながら、マウント部やリング部などにシーリングを施して防塵防滴構造としたほか、レンズの外装は白く塗装している。
近接撮影性能も優れており、焦点距離200mm時は最短撮影距離0.8m、最大撮影倍率0.25倍とし、焦点距離800mm時は最短撮影距離3.3m、最大撮影倍率0.2倍としている。
レンズ内手ブレ補正機構は5.5段分相当の補正が可能で、ボディ内手ブレ補正機構を搭載するカメラに装着した際は協調制御に対応する。オートフォーカス用に超音波モーター「ナノUSM」を搭載し、写真や動画で素早くなめらかなピント合わせができる。
競合メーカーが150-600mmや180-600mm、200-600mmの超望遠ズームレンズを相次いで投入するなか、キヤノンは望遠側を800mmに広げたのはインパクトが大きい。外装をホワイトで塗装していわゆる“白レンズ”にしたことや、手ごろな価格も相まって、趣味で撮影を楽しむ層にヒットしそうだ。