日本のゲームメーカー・マーベラスが、北海道・別海町にある「道東あさひ農業協同組合」から感謝状を送られたと発表した。いったい何がどうなっての感謝状だったのかというと、なんと同社が開発する「牧場物語」シリーズをきっかけに、本物の酪農家になった人物が現れたことが理由なんだとか。これがネットで「めっちゃ素敵」「素敵な牧場生活を」などと話題となっている。
「牧場物語」シリーズは、1996年にスーパーファミコンで発売された第一作「牧場物語」から続く人気シミュレーションゲーム。各作品ごとに多少の違いはあるが、基本的にプレイヤーが自ら牧場を運営し、野菜や果物を育てたり、シリーズでおなじみの牛などの動物たちを世話をしたりするゲームだ。街に住む人々との出会いや、恋愛などを楽しめるという要素もある。
【お知らせ】
— 『牧場物語』公式アカウント (@bokumono_PR) October 10, 2023
この度、北海道 別海町にある「道東あさひ農業協同組合」様より「牧場物語」シリーズへ感謝状を頂きました。
本作のプレイ体験をきっかけに酪農家へ新規就農された方がいらっしゃったとのことで、喜びのコメントを公式ブログに掲載しました。https://t.co/bsa1wtcvSQ#牧場物語
今回の感謝状は、そんな「牧場物語」シリーズのプレイ体験をきっかけに、酪農業への憧れを抱き、牧場経営者として新規就農した人物が現れたことについて、道東あさひ農業協同組合からマーベラスに感謝の気持ちを伝えるものだ。感謝状には、「貴社(マーベラス)の企業活動が第一産業・酪農業の発展と普及に貢献いただきましたことに感謝の意を表します」と書かれている。
牧場物語シリーズのマネージャーである中野氏は「あまりこういう経験がなく驚きもありましたが、関わっているスタッフ一同、正直とても嬉しく、有難い気持ちでいっぱいになりました」とコメント。また、「様々な人が作り上げてきた『牧場物語』というゲームが、酪農業の発展と普及に、わずかでも貢献できたことを嬉しく思っています」とした。
ちなみに、道東あさひ農業協同組合の広報誌「まきばの風 ぽかぽか(pdfが開きます)」によると、「牧場物語」シリーズをきっかけに、新規就農した人物は、牧場物語の中で牧場主とした働いているうちに、「本当の牛で牧場をやってみたい」という気持ちが強くなったという。大人になるにつれて、「研究者として農業に携わる」ということも考えて大学院まで進んだが、幼い頃の気持ちが湧き上がり就農を決意したのだとか。
ネット上では「おめでとうございます!素敵な牧場生活になることを祈っております( * ॑˘ ॑ )」「めっちゃ素敵やん」「素敵な牧場生活を過ごして欲しいですね👏」「農業て本当に大変な仕事だと思う。感謝しかない」「私も牧場物語の影響で農業関係の仕事につきました!」「リアル農業に挑戦する人が出るなんてすごい👍」などの声が寄せられた。