ヤマハの現地法人であるヤマハ・ミュージック・ヨーロッパは、欧州における旗艦店である「Yamaha Music London」をリュニーアルした。
同店は2007年に、イギリス・ロンドンの繁華街であるソーホー地区で開業。6年ぶりに実施された今回のリニューアルでは、「Inviting」(立ち寄りやすい)、「Inspiring」(インスピレーション)、「Experience」(体験)、「Repeating」 (何度でも来店したくなる)の4つをテーマにしている。
1階は「楽器未経験者やビギナーの方が気軽に立ち寄れる店づくり」をコンセプトに、エントリーモデルの展示と体験サービスを拡充。イベントスペース「Yamaha Stage(ヤマハステージ)」や、楽器未経験者や初心者に適したモデルを展示する「pre-beginner island(プレビギナーアイランド)」を開設した。楽器を手に取って体験できる試奏ブースとスタッフによるレッスンイベントにより、ビギナーが自分に合った楽器を見つけ、演奏を楽しめるようにサポートしてくれる。ピアノの入門者にも適した電子ピアノは、幅広い用途に適した多彩なラインアップを取り揃え、欧州で最大規模の品揃えとなっている。また、これまで楽器にあまり触れる機会がなかった層の来店を促し、ヤマハの音響機器を体験できる、グループ直営店で初となる常設のゲーミングコーナー「AV gaming area」を新たに開設。先述のイベントスペースでは、銀座や横浜、シンガポールなどのヤマハ直営店と連携したイベントなども開催し、グローバルでの接点拡大を目指す。リニューアルに先立ち、2023年10月6日に、ピアノショールームで、ヤマハ銀座店とのリモートライブ「Ginza x London Remote Live」を開催。自動演奏機能付きピアノ「Disklavier(ディスクラビア)」をオンラインで接続し、ロンドンと銀座の会場でそれぞれピアニストが演奏を披露した。
地下1階と地上2階は「初心者や趣味層、プロのミュージシャン・演奏家までご満足いただける品揃えとサービス」をテーマに据え、地下ではギター専用フロアを新たに開設、地上2階は約30台のアコースティックピアノを展示している。ギター専用フロアは、欧州最大規模のヤマハギターの品揃えを実現(展示数:約170)。グループ直営店で初となる「The Guitar Lab(ギターラボ)」を開設し、常駐する技術者がギターセットアップ・メンテナンスサービスを提供する。このほか、ヤマハギターを代表するキープロダクトや、ビンテージギターの展示コーナーも開設されている。地上2階は、クラシカルな建築様式を取り入れ、高い天井と100年の歴史を持つ建築の、当時のままの壁や床の木材が作り出す音響の中で、ヤマハピアノとベーゼンドルファーピアノの音色を体験できる。これらのピアノは、彫刻が施されたオークウッドのパネルやシャンデリアを背景に展示されており、多くの観光客やSNSユーザーが訪れる撮影スポットになっているという。
SNSなどに楽器を演奏している姿を投稿したいというニーズにも応え、こちらもグループ直営店で初の試みとなる常設の動画・画像の専用撮影ブース「Content creation zone(コンテンツ・クリエーション・ゾーン)」を地下1階に開設。ヤマハの楽器や音響機器のほか撮影機材を備え、音楽体験の発信をサポートする。
また、ヤマハグループ共通会員ID「Yamaha Music ID」を活用し、登録会員がエントランスでチェックインを行えるシステムをヤマハグループで初めて採用。オリジナルギフトや音楽レッスンなどの特典を付与するなど、音楽ライフをサポートしていくとのことだ。
「Yamaha Music London」の所在地などは以下の通り。
- 所在地:152-160 Wardour Street Soho London
- 交通:地下鉄「Tottenham Court Road」から徒歩6分
- 営業時間:月曜~金曜9:30-18:00、土曜10:00-17:30、日・祝日11:00-17:00
- 総床面積:約8,000平方メートル