米Googleは10月4日、ハードウェア新製品発表会「Made by Google」を開催し、Androidスマートフォン「Pixel 8 Pro」を発表した。10月12日発売で、Google ストアでの価格は159,900円(米国価格999ドル)から。
Pixel 8シリーズは前年と同様に、画面サイズやカメラ性能の異なる「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」の2機種が用意される。本記事では上位モデルのPixel 8 Proについて紹介する。
Pixel 8 Proは6.7インチのSuper Actuaディスプレイ(有機EL)を備え、サイズとしては従来通り、ベースのPixel 8よりもひと回り大きなスマートフォンとなる。ただし、従来のProモデルにあった画面左右のカーブは廃止され、フラットディスプレイに変更される。
SoCは第3世代のGoogle独自チップ「Tensor G3」を搭載し、12GBの大容量メモリを組み合わせる(Pixel 8は8GB)。顔認証や画像処理など各種AI機能の高速化に加え、Titan M2チップによるセキュリティ保護もアピールしている。また、発売から7年間の長期にわたって、OSアップデート、セキュリティアップデート、Feature Drop(Pixel向け新機能)の提供を続ける。
カメラは約5,000万画素 1/1.31インチの広角カメラをメインに、約4,800万画素の超広角カメラ、同じく約4,800万画素の望遠カメラを加えた3眼構成。メインだけでなく超広角にもQuad PDとオートフォーカス機能を備えた高性能センサーを奢っている。望遠カメラは5倍相当で、超解像ズームで最大30倍まで拡大できる。
画像・動画編集機能も強化され、集合写真を撮る際に数枚撮った写真のなかから1人ずつベストな表情のコマを選んで組み合わせられる「ベストテイク」や、ちょうど人気の「消しゴムマジック」の音声版のように音声トラックを自動で分離して雑音や声のボリュームを個別に調整できる「音声消しゴムマジック」などの機能が加わる。
また、Pro限定のユニークな機能として、新たに搭載された温度センサーを使って、対象物から5cm以内までスマートフォンを近付ければ表面温度を測定できる。
ストレージ容量は128GB/256GB/512GBから選択でき、カラーはObsidian、Porcelain、Bayの3色。下位モデルとは仕上げが異なり、光沢感のあるポリッシュ仕上げのアルミフレームにマット仕上げの背面ガラスを組み合わせたものとなる。
Pixel 8 Proの主な仕様は下記のとおり。
- OS:Android 14
- SoC:Google Tensor G3
- メモリ(RAM):12GB(LPDDR5X)
- ストレージ(ROM):128GB/256GB/512GB(UFS 3.1)
- ディスプレイ:6.7インチ 2,992×1,344ドット Super Actuaディスプレイ(LTPO OLED)1~120Hz駆動、Gorilla Glass Victus 2
- アウトカメラ:約5,000万画素 1/1.31インチ F1.68(広角)+約4,800万画素 F1.95(超広角)+約4,800万画素 F2.8(5倍望遠)
- インカメラ:約1,050万画素 F2.2
- 通信方式:5G(Sub6・ミリ波)/4G
- 対応バンド(5G):n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n25/n28/n30/n38/n40/n41/n66/n71/n77/n78/n79/n257
- 対応バンド(4G):1/2/3/4/5/7/8/12/13/14/17/18/19/20/21/25/26/28/30/38/39/40/41/42/48/66/71
- SIM:nanoSIM/eSIM
- Wi-Fi:IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax(2.4GHz/5GHz/6GHz)
- Bluetooth:5.3
- バッテリー:5,050mAh
- 外部端子:USB Type-C
- 防水/防塵:IPX8/IP6X
- 生体認証:画面内指紋認証、顔認証
- その他の機能:FeliCa、ワイヤレス充電、バッテリーシェア対応。温度センサー搭載
- サイズ:約162.6×76.5×8.8mm
- 重量:約213g
- カラー:Obsidian、Porcelain、Bay