先行体験会後も毎日睡眠計測を行ってみた
こうして、1泊2日の先行体験会は幕を閉じた。帰りの新幹線で爆睡したことは言うまでもないだろう。
しかし、『ポケモンスリープ』は1日寝たら終わりではない。先述したように、カビゴンの育成は1週間のサイクル。初回睡眠のチュートリアルは1日でカビゴンとサヨナラバイバイだが、2日目以降のカビゴンとは次の月曜日まで寝食を共にする。自分の睡眠傾向をしっかり把握するためにも、継続的に測定したほうがいいだろう。そのため、先行体験会が終わってからも、毎日睡眠を計測してみた。
2日目の夜は、前日の寝不足と疲労があったからか、寝付くまでにかかった時間はわずか7分だった。睡眠時間は10時間43分を記録。かなりぐっすり眠れた印象だったが、睡眠タイプはすやすやタイプと判定された。
集まってきたポケモンはコラッタ、ヤドン、ヒトカゲの3匹。寝顔はすべて星1つである。レアな寝顔にはそう簡単には出会えないのだろう。なお、ポケモンの寝顔はポケモンごとに複数種類存在する。レア度は最大5つ星までありそうだ。
3日目は寝る前にビールを飲んでみた。『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』をプレイしながら、500ml缶2本をグビグビとのどに流す。キンキンに冷えて悪魔的にうまいやつ。そう、この瞬間のために生きていると言いても過言ではない。
しかも、2カ月かけてようやくたどり着いたガノンドロフ戦である。無事、クリアし、エンドロールを眺めながら、さらにビールをひとくち。27時を過ぎたころ、得も言われぬ多幸感を味わいながら眠りについた。
なお、『ポケモンスリープ』には、目標の就寝時刻を設定する「ねむりの約束」機能が搭載されている。約束した時刻に眠ると、翌朝スタンプカードにスタンプを押してもらえて、報酬を受け取れる。筆者の設定は27時。約束通りだ。
目が覚めたのは8時22分。10時間も寝た次の日は、約半分の5時間21分の睡眠だった。ビールを飲んだので眠りが浅かったのかと思いきや、この日はぐっすりの割合が多く、ぐっすりタイプと判定された。
集まってきたポケモンはピチュー、ソーナノ、ププリン、ヨーギラス。ちなみに、データが少ないうちの睡眠タイプの判定は、一般的な睡眠データと比較されるが、繰り返し測定していくと、過去の自分のデータと比較して決定されるようになるという。そのため、常に眠りが浅い人でも、ぐっすりタイプのポケモンの寝顔を集められる。
4日目には“第4の睡眠タイプ”が登場した
4日目もビールを飲んだ。翌朝、目が覚めたら、いつものように睡眠リサーチを開始。もはや寝起きの日課のようになっていた。
今日もよく眠れたから、きっとぐっすりタイプだろうと思ってスマホの画面を見ると、そこに書かれていたのは、「ぐっすり」でも「すやすや」でも「うとうと」でもない。“第4の睡眠タイプ”だった。
その名も「とくちょうなしタイプ」。バランスよく眠れた結果なのだろうか。集まったポケモンはグレッグル、コダック、マダツボミ、チコリータ、コラッタの5匹。うとうとタイプ4匹、すやすやタイプ1匹と複数のタイプのポケモンが集まっていた。全タイプのポケモンが現れるのかもしれない。
4日目は「とくちょうなしタイプ」の判定だったが、きっと珍しいケースなのだろう。そう思って測定した5日目も「とくちょうなしタイプ」だった。筆者の睡眠は没個性なのだろうか。集まってきたポケモンはコラッタ、トゲピー、フシギダネ、ヒノアラシ、プリン。すやすやタイプ3匹、ぐっすりタイプとうとうとタイプが1匹ずつだった。
そして、まさかの、6日目も「とくちょうなしタイプ」。ここまできたら認めざるを得ないだろう。筆者の睡眠は特徴がないのだ。さまざまなタイプのポケモンが集まってくるので、寝顔図鑑を埋めるのには向いているかもしれない。
こうして、6日中3日が「とくちょうなしタイプ」と判定され、月曜日の朝を迎えた。週4回以上計測すると、1週間の睡眠の規則正しさを評価してくれるのだが、寝る時刻がバラバラだったからか、評価は「E」と低めだった。いつもなら不規則な睡眠でも気にならないが、改めて評価されると「もっと高評価を目指してがんばろう」と思うから不思議だ。カビゴンに別れを告げ、フィールドを選択し、次のカビゴンとさらなる睡眠研究に励もう。
約1週間プレイしてみて思ったのは、やはり毎朝起きるのが楽しみになるゲームだということ。何といっても、ポケモンの寝顔がかわいらしい。陰鬱な気分になりがちな朝に、最高の癒やしを提供してくれる。
寝ぼけまなこをこすりながら睡眠リサーチをしていると、徐々に目が覚めてくるので、脳を起こすのにもちょうどいい。睡眠という性質上、1日1回のプレイでも十分楽しめるようになっているので、肩の力を抜いて遊べるだろう。
なお、リリース時点で登場するポケモンは100種類以上。それぞれが異なる寝顔を見せるので、図鑑に登録できる数はさらに多い。最初は『ポケットモンスター 赤・緑』『ポケットモンスター 金・銀』に登場するポケモンが中心だが、リリース後のアップデートでほかの地方のポケモンも追加される予定だ。
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