Seagateはコンシューマー向けのストレージ製品で『スター・ウォーズ』とのコラボレーションを熱心に行っており、マイナビニュースでも外付けHDDをレビュー済み。個人的にはせっかくSeagateといえば高速SSDの大手メーカーのひとつなのに、なんでコラボをSSDでやらなかったのか疑問だったところ、今回ついにPCIe 4.0に対応する高速製品からコラボモデルが登場しました。

  • M.2 SSDに“ライトセーバー”を搭載! 『スター・ウォーズ』コラボのゲーミングSSD

“光るPCパーツってライトセイバーに似てるかも”というストレートな発想を、版権元とのコラボレーションによって実現した本製品。金属製のヒートシンクで発光部を挟み込むことで、鮮やかなライトセイバーを表現します。なんと付属品には着せ替えカバーが3つも同梱されており、「ルーク・スカイウォーカー」「オビ=ワン・ケノービ」「ダース・ベイダー」から好みの“柄”を選択可能。そう、ライトセイバーの柄が3種類から選べるようになっています。これはもう写真で見てもらうのが早い!

  • パッケージの様子。宣材写真のライトセイバーは青

  • 開封! まさかデザイン別で3個も入っているとは思わず驚きました。柄のデザインも当然それぞれ異なります

  • アップで見た様子。柄、グリップの部分が各人異なるこだわりよう

  • 特にツールも必要なく、手で持ってスッと取り替えられます。白いところが光を透かす発光部

  • 断面はこんな感じ。発光部の下にはしっかりヒートシンクが据え付けられており、排熱にしっかり配慮されています

  • 後端の様子。光らせるには別途LED用のケーブル接続が必要

  • これがその付属ケーブル。マザーボード等の適当なARGB端子に差し込むことで光らせられます

  • 柄がついているカバーを外した発光部の様子

USB接続の外付けHDDでは単体で発光できる仕様でしたが、M.2 SSDでは仕様上別途ケーブル接続が必要。特にSeagateから用意されているイルミネーション設定用のユーティリティもないので、マザーボードのイルミネーション設定画面から発光パターンを設定する形になります。今回はマザーボードにASRock「Z790 Pro RS」を採用していたので、Windowsからもかんたんに操作できる「Polychrome SYNC RGB」を用いて色を変えてみました。

  • ベイダー卿の赤や…

  • スカイウォーカーの緑(もしかしてルーク・スカイウォーカーは緑色に発光させる想定だったのでは)

  • ケノービ仕様に

発光部を黒いヒートシンクで覆っただけのシンプルな仕様ですが、かなりライトセイバーっぽさが出ていてGOOD。ただ発光部とヒートシンクを合わせた高さがかなりあるため、設置場所によってはグラフィックスカードとは干渉することがありそう。後述しますがかなり高速な製品なので、ぜひCPU直下の直結スロットでイルミネーションを楽しみたいところです。

  • 空冷でもCPUクーラーとは干渉しにくそう。グラフィックスカードでも隠れないのでオススメ

性能は折り紙付き、放熱も申し分なし

コラボモデルとはいえ、中身はSeagateが誇るゲーミングSSD「Firecuda」ブランドの高速モデルです。PCIe 4.0インタフェースをサポートし、読みだしで公称7,300MB/sのデータ転送を利用可能。Seagate独自のデータ復元サービス「Rescure」にも対応しており、購入から3年間に1回、データ復旧サービスを無料で利用できます。

  • 今回のモデルは1TB。データ復元サービスも付帯しています

というわけで、かんたんにIntel Core i5-13600Kを採用するシステムに搭載し、ベンチマークのスコアを取得してみました。

  • CrystalDiskInfoの表示

  • ディスクの管理。フォーマット前で931.51GB使用可能です

  • PCMark 10

  • CrystalDiskMark

コラボモデルの皮をかぶったSeagateのゲーミング向けSSDなので、性能に非の打ちどころはありません。シーケンシャルなデータ転送もですが、ランダム性能も爆速です。PCMarkのストレージテストでは3000を超えており、あらゆる動作において快適に利用できるはず。

また、高温で敵を焼き切るライトセイバーのイメージとは裏腹に、動作中の温度はいたってひんやりしていました。高負荷を連続してかけ続けていたベンチ中のスクリーンショットでも、36度を上回る様子は見られませんでした。

  • ヒートシンクはしっかりした放熱性能を備えている様子です

ちょっと高いがファンには価値のある一品

今回紹介したスター・ウォーズコラボのSSDは、1TBモデルで28,980円。昨今SSD価格の下落が続く中ではかなり割高ですが、異常に凝ったヒートシンクが付属している点で一線を画しています。ちょっと他とは違うイルミネーションで自分のPCをパーソナライズしたいなら、うってつけの製品になるかもしれません。