Seagateはコンシューマー向けのストレージ製品で『スター・ウォーズ』とのコラボレーションを熱心に行っており、マイナビニュースでも外付けHDDをレビュー済み。個人的にはせっかくSeagateといえば高速SSDの大手メーカーのひとつなのに、なんでコラボをSSDでやらなかったのか疑問だったところ、今回ついにPCIe 4.0に対応する高速製品からコラボモデルが登場しました。
“光るPCパーツってライトセイバーに似てるかも”というストレートな発想を、版権元とのコラボレーションによって実現した本製品。金属製のヒートシンクで発光部を挟み込むことで、鮮やかなライトセイバーを表現します。なんと付属品には着せ替えカバーが3つも同梱されており、「ルーク・スカイウォーカー」「オビ=ワン・ケノービ」「ダース・ベイダー」から好みの“柄”を選択可能。そう、ライトセイバーの柄が3種類から選べるようになっています。これはもう写真で見てもらうのが早い!
USB接続の外付けHDDでは単体で発光できる仕様でしたが、M.2 SSDでは仕様上別途ケーブル接続が必要。特にSeagateから用意されているイルミネーション設定用のユーティリティもないので、マザーボードのイルミネーション設定画面から発光パターンを設定する形になります。今回はマザーボードにASRock「Z790 Pro RS」を採用していたので、Windowsからもかんたんに操作できる「Polychrome SYNC RGB」を用いて色を変えてみました。
発光部を黒いヒートシンクで覆っただけのシンプルな仕様ですが、かなりライトセイバーっぽさが出ていてGOOD。ただ発光部とヒートシンクを合わせた高さがかなりあるため、設置場所によってはグラフィックスカードとは干渉することがありそう。後述しますがかなり高速な製品なので、ぜひCPU直下の直結スロットでイルミネーションを楽しみたいところです。
性能は折り紙付き、放熱も申し分なし
コラボモデルとはいえ、中身はSeagateが誇るゲーミングSSD「Firecuda」ブランドの高速モデルです。PCIe 4.0インタフェースをサポートし、読みだしで公称7,300MB/sのデータ転送を利用可能。Seagate独自のデータ復元サービス「Rescure」にも対応しており、購入から3年間に1回、データ復旧サービスを無料で利用できます。
というわけで、かんたんにIntel Core i5-13600Kを採用するシステムに搭載し、ベンチマークのスコアを取得してみました。
コラボモデルの皮をかぶったSeagateのゲーミング向けSSDなので、性能に非の打ちどころはありません。シーケンシャルなデータ転送もですが、ランダム性能も爆速です。PCMarkのストレージテストでは3000を超えており、あらゆる動作において快適に利用できるはず。
また、高温で敵を焼き切るライトセイバーのイメージとは裏腹に、動作中の温度はいたってひんやりしていました。高負荷を連続してかけ続けていたベンチ中のスクリーンショットでも、36度を上回る様子は見られませんでした。
ちょっと高いがファンには価値のある一品
今回紹介したスター・ウォーズコラボのSSDは、1TBモデルで28,980円。昨今SSD価格の下落が続く中ではかなり割高ですが、異常に凝ったヒートシンクが付属している点で一線を画しています。ちょっと他とは違うイルミネーションで自分のPCをパーソナライズしたいなら、うってつけの製品になるかもしれません。