米Googleは現地時間5月17日、YouTubeをコネクテッドテレビ(CTV)から視聴する場合に、30秒のスキップできない広告を導入することを発表した。

現在、自宅のテレビ画面でYouTubeを視聴するユーザーが増えており、米国のコネクテッドテレビ(ネットワーク接続に対応したテレビ)では1億5,000万人以上がYouTubeを見ているという。こうした視聴者数の変化を受け、視聴者にリーチしたいと考える広告主が増えていることから、YouTubeでは広告に関する2つの新情報を発表した。

まず、30秒のノンスキップ機能をコネクテッドテレビ向けの「YouTube Select」という広告メニューに導入する。これは15秒の広告が2本続けて流れるわけではなく、30秒の広告を1本流すもので、広告主にとって「大画面で長編のクリエイティブを流すことは、より豊かなストーリーテリングを可能にする」と説明している。

YouTube Selectは、人気の高い上位5%のYouTubeチャンネルにおいて、特定の市場への関心が高いオーディエンスに広告を表示できるメニュー。テレビ画面でのインプレッションの70%以上を占めており、広告主にとって「最もストリーミングされているコンテンツの前で、既存の資産をより簡単に使用できるようにする」とのこと。

そしてもうひとつ、「新しいポーズ(一時停止)体験」をコネクテッドテレビ向けに導入。動画を一時停止したときに広告を出して「(視聴者の)意識やアクションを促進できる」というもので、視聴者がブランドについてさらに詳しく知ることができるという。