米Googleは5月10日(現地時間)、開発者向けイベント「Google I/O 2023」の基調講演において、新型スマートフォン「Pixel 7a」を発表した。5月11日発売で、日本での価格は62,700円。

  • Google Pixel 7a

    Google Pixel 7a

Googleが自社ブランドのAndroidスマートフォンとして展開するPixelシリーズは、毎年秋ごろに発表・発売されるフラッグシップモデルのほかに、半年程度周期をずらし、より手頃なAシリーズも投入されるというサイクルが定着している。今回登場したPixel 7aは、2022年10月に発売されたPixel 7/7 Proの廉価版、あるいは2022年7月に発売されたPixel 6aの後継機となる。

  • 写真左からPixel 6a、Pixel 7a、Pixel 7

    写真左からPixel 6a、Pixel 7a、Pixel 7

上位モデルと同様の「Tensor G2」チップを搭載し、メモリは8GB、ストレージは128GB。画面サイズはPixel 7(6.3インチ)よりわずかに小さい6.1インチとなるが、解像度は同等の2,400×1,080ドット(フルHD+)とした。

メインの広角カメラには約6,400万画素 1/1.73インチのセンサーを採用し、超広角カメラとインカメラはそれぞれ約1,300万画素。望遠カメラは搭載せず、最大8倍の超解像ズームに対応する。「消しゴムマジック」「夜景モード」など上位モデル譲りのカメラ機能も利用できる。

  • 広角+超広角のデュアルカメラを搭載。Pixel 7と似た構成だが画素数や画素ピッチは異なる

    広角+超広角のデュアルカメラを搭載。Pixel 7と似た構成だが画素数や画素ピッチは異なる

このほか、従来のAシリーズでは省略されがちだったワイヤレス充電(Qi)やスムーズディスプレイ(リフレッシュレート90Hz)に対応し、上位モデルに迫る仕様となっている。

また、日本向けモデル(G82U8)のトピックとしては、従来通りFeliCa対応などのローカライズが行われていることはもちろん、Pixelシリーズとしては初めて、NTTドコモが運用する5G n79に対応した点にも注目だ。

Pixel 7aの主な仕様は下記のとおり。

  • OS:Android 13
  • SoC:Google Tensor G2
  • メモリ(RAM):8GB(LPDDR5)
  • 内部ストレージ(ROM):128GB(UFS 3.1)
  • 外部ストレージ:非対応
  • ディスプレイ:6.1インチ 有機EL 2,400×1,080ドット(フルHD+)90Hz
  • アウトカメラ:約6,400万画素 1/1.73インチ F1.89(広角)+約1,300万画素 F2.2(超広角)
  • インカメラ:約1,300万画素 F2.2
  • 対応バンド(5G):n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n25/n28/n38/n40/n41/n66/n75/n76/n77/n78/n79
  • 対応バンド(4G):1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/21/25/28/32/38/39/40/41/42/66
  • SIM:nanoSIM/eSIM
  • Wi-Fi:IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax(Wi-Fi 6E 6GHz帯対応)
  • Bluetooth:5.3
  • バッテリー:4,385mAh
  • 外部端子:USB Type-C(USB 3.2 Gen 2)
  • 防水/防塵:IPX7/IP6X
  • 生体認証:指紋認証(画面内)/顔認証
  • その他の機能:FeliCa/NFC対応
  • サイズ:約152×72.9×9.0mm
  • 重量:約193.5g
  • カラー:Charcoal/Sea/Snow/Coral
  • 先行してお借りした実機の写真を以下に掲載する。なお、試用機のカラーは「Sea」だ

    先行してお借りした実機の写真を以下に掲載する。なお、試用機のカラーは「Sea」だ

  • 背面はPixel 6以降の各機種と統一感のあるデザイン。先代にあたるPixel 6aと比べると、カメラバー部分の仕上げがPixel 7に近いものとなった

    背面はPixel 6以降の各機種と統一感のあるデザイン。先代にあたるPixel 6aと比べると、カメラバー部分の仕上げがPixel 7に近いものとなった

  • 側面のボタンレイアウトは従来通り、上から電源、音量+、音量-の順だ

    側面のボタンレイアウトは従来通り、上から電源、音量+、音量-の順だ

  • SIMカードトレイは左側面に位置する。なお、nanoSIMのほかeSIMも利用できる

    SIMカードトレイは左側面に位置する。なお、nanoSIMのほかeSIMも利用できる

  • 上部はマイクのみ。イヤホンジャックは搭載しない

    上部はマイクのみ。イヤホンジャックは搭載しない

  • 下部にはスピーカーとUSB Type-C端子。廉価モデルながらUSB 3.2 Gen 2相当の高速なものだ

    下部にはスピーカーとUSB Type-C端子。廉価モデルながらUSB 3.2 Gen 2相当の高速なものだ

  • 画面サイズは6.1インチ。Pixel 6aと同等でPixel 7より少し小さい

    画面サイズは6.1インチ。Pixel 6aと同等でPixel 7より少し小さい

  • 環境に配慮した99%プラスチックフリーのパッケージ。USBケーブルやデータ移行用の変換アダプタが付属する

    環境に配慮した99%プラスチックフリーのパッケージ。USBケーブルやデータ移行用の変換アダプタが付属する

  • 純正ケースも発売される

    純正ケースも発売される。再生プラスチック素材を用いたもので、手触りはいわゆるシリコーンケースに近いが、内部にポリカーボネート製の頑丈な芯が入っている

  • 純正ケース(別売)のサイズは約156.9×77.4×11.5mm、重さは31.3g

    純正ケース(別売)のサイズは約156.9×77.4×11.5mm、重さは31.3g

  • ケースを装着するとカメラ部分の突起が隠れ、他の物と一緒にポケットなどに入れても傷付けにくい

    ケースを装着するとカメラ部分の突起が隠れ、他の物と一緒にポケットなどに入れても傷付けにくい

  • 報道関係者向けに先行公開された際の展示。純正ケースは本体カラーと同様の4色に加え、緑系の「Seafoam」もある

    報道関係者向けに先行公開された際の展示。純正ケースは本体カラーと同様の4色に加え、緑系の「Seafoam」もある

  • 「Made for Google」認定を受けたパートナー企業による各種ケース。若年層を中心に人気の高い「iFace」も登場する

    「Made for Google」認定を受けたパートナー企業による各種ケース。若年層を中心に人気の高い「iFace」も登場する