ローランドは、ビジネス会議やウェビナーなどの動画配信に適したコンパクトサイズのAVミキサー「VR-6HD」を2023年４月28日に発売する。市場想定価格は350,000円前後。

  • ビジネス会議やウェビナーなどの動画配信に適したコンパクトサイズのAVミキサー「VR-6HD」

「VR-6HD」は、ビジネス会議やウェビナーなどの動画配信に適したコンパクトサイズのAVミキサー。6系統のHDMI入力を搭載し、放送や映画のフレームレートや色空間をシームレスに組み合わせられ、内蔵スケーラーにより、PCやタブレット、スマートフォン、ゲーム機などさまざまな解像度、縦横比を持つ機器との接続に幅広く対応する。映像は5レイヤーまでの合成が可能で、最大2つのピクチャー・イン・ピクチャー＆キーとDSK（ダウンストリーム・キー）を使った演出も行える。

オーディオ部は28チャンネルのデジタルミキサーを装備。すべてのチャンネルでEQとダイナミクス処理、会議やインタビューなどのシーン別やトークを聞き取りやすくするディエッサー（「サ行」の発音時に出やすい歯擦音の軽減）など用途に応じた調整ができ、オーディオの同期調整やノイズの抑制など、音声の問題を解決して、聴きやすい音作りをサポートする。配信中のBGMや効果音などの演出を可能とするオーディオプレーヤー機能も搭載。オーディオの入力部は、6系統のXLR／TRSコンボジャック端子となっており、マイク・プリアンプと48Vファンタム電源を配備。本体の7個のフェーダーは、操作したい入力チャンネルを割り当てられ、直感的なサウンドの調整が行える。オート・ミキシング機能を使うと、映像に加えて音声も操作できるので、各マイクの音声レベルのバランスも自動で調節される。

画面構成や操作設定をあらかじめ登録した「シーン・メモリー」では、進行に合わせた一連の操作を本体のボタンですぐに呼び出せる。「シーン・メモリー」では、ピクチャー・イン・ピクチャーの子画面の位置やサイズ、タイトル合成のON／OFFなどの画面構成の設定などを最大32個まで登録できる。さらに、映像切り替えやDSKのON／OFF、PTZカメラの動作、オーディオ・ミキシングなど一連の操作を「マクロ」（最大100個）に記録および実行できる。加えて、シーケンサー機能では、「シーン・メモリー」と「マクロ」を組み合わせ、演出の進行に沿った画面構成や演出を簡単に実行可能。シーケンサーには最大1,000個のステップを登録でき、運用のオートメーション化を実現する。

サイズ/質量はW370×H100×D242mm/3.4kg（ACアダプターを除く）。本体のほか、ACアダプター、電源コードなどが付属する。