今空前のブームとなっているのが、人間のような自然な会話が行える人工知能ツール「ChatGPT」だ。さまざまなアプリやサービスがこのChatGPTを組み込み、従来ではできなかったきめ細かな対話型UIが次々と実現しつつある。特にAPIが公開された2023年3月以降は、IT系ニュースでChatGPTの文字を見ない日はないと言っていいほどの盛り上がりだ。
今回はそんなChatGPTを用いた技術に、無料の範囲で触れることができるサービスやアプリ、ブラウザ拡張機能などを集めてみた。実験的に作られた個人運営のサービスも含めて内容は千差万別だが、いずれも無料で試せるので、ChatGPTでどのようなことができるのかを知るにはぴったりだ。「ChatGPTに興味はあったが出遅れてしまった」という人は活用してみてほしい。
AIが日記作成をお手伝い「dAIary」
「dAIary」は、午前と午後の出来事をフォームに入力するだけで、AIが行間を埋める形で「いい感じに」日記を書いてくれるウェブサービス。出力される文字数は140字前後となっているためTwitterにそのまま投稿できる。日記の内容に対してAIがアドバイスしてくれる機能もある。
箇条書きからAIが日記生成「シンプルブログ」
「シンプルブログ」は、個人運営のブログサービスで、その日に起きた出来事を箇条書きで入力することにより、AIが日記を書いてくれる機能を試験運用している。前述の「dAIary」と似ているが、こちらはブログサービスの一機能として提供されていることから、テキストの量はやや多め。出力された日記はそのままブログの下書きとして保存される。
欲しいWebアプリを自動作成してくれる「GPTApp」
「GPTApp」は、「あったらいいな」と思うアプリの内容をテキストで入力すると、実際にそのWebアプリを自動的に作成してくれるサービス。実行可能なアプリとともにソースコードも提供されるため、どのようなロジックで動作しているかも確認できる。過去に投稿された人気のアプリもランキングとして表示されているので、そちらを楽しむことも可能。
50種類以上のテンプレートから文章を生成「Nobunaga AI」
「Nobunaga AI」は、ChatGPTはさまざまな文章を生成できるが、知識がないとどのように指示すればよいか迷いがち。ドキュメント作成サービス「Nobunaga AI」は専門性の高い50種類以上のテンプレートを搭載し、必要な項目を埋めていくだけで高品質なドキュメントの生成および編集が行える。利用にはGoogleもしくはFacebookアカウントでのログインが必要。
LINE上でなんでも相談できる「AIチャットくん」
「AIチャットくん」は、LINE上でChatGPTを使えるサービスは多数存在しているが、なかでも有名なのがこの「AIチャットくん」。友達として追加することで、献立作成からビジネスメールの作成、人生相談までさまざまな問いにチャットで答えてくれる。毎日5回まで無料で、それ以上は月額980円で無制限のチャットが可能になる。
ウェブページの要約や類似サイト検索が行える「ChatGPT Sidebar」
「ChatGPT Sidebar」は、ブラウザ上でChatGPTを利用可能にする拡張機能も続々と登場している。「ChatGPT Sidebar」はChromeもしくはEdgeのサイドバーに表示され、ウェブページの要約や類似サイトの検索などが行える。日本語でも問題なく利用できるが、翻訳などの一部機能は利用制限がある。
YouTube動画の要約を生成できる「YoutubeDigest」
動画の要約もChatGPTが得意とする機能の一つで、それらを手軽に行うためのブラウザ拡張機能も多数リリースされている。
「YoutubeDigest」は、ChatGPTを用いてYouTube動画を要約できるChrome/Firefox向け拡張機能で、ページを読み込むとチャプターを用いて箇条書きの要約を表示してくれる。PDFやdoc形式での出力のほか、海外動画を翻訳しながらの要約にも対応。現在はYouTubeの字幕情報(YouTube Transcript)がある動画が対象で、利用にはChatGPTアカウントが必要だ。