カシオ計算機は3月23日、職種ごとの特殊な計算式をプリセットした「専用計算電卓」として「栄養サポートチーム」に特化した「SP-100NC」を発売した。栄養サポートチームとは、患者に適切な栄養管理を提供するために構成された医療チームのこと。価格はオープン、直販価格は5,500円。
専用計算電卓シリーズは2020年に発売し、これまで薬剤師・看護師・栄養士向けのモデルを展開している。今回のSP-100NCは、患者に適切な栄養管理を提供するために、医師や看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、作業療法士、言語聴覚士、歯科衛生士などで構成された栄養サポートチームに役立つ計算式をプリセットした電卓だ。
栄養支援の判断に活用可能な栄養必要量計算をはじめ、必要摂取栄養の設計をサポートする摂取組成計算など、4種類の計算機能をプリセット。煩雑な公式や対比表での計算が不要になり、より素早い診断をサポートする。
操作は上段に設置した専用計算キーで計算式を選び、表示される項目に従って数値を入力していくと、答えを算出できる。本体は携帯しやすいコンパクトサイズで、操作性と視認性にも配慮した設計。医療機関での使用も想定し、菌の増殖を抑える抗菌加工を施している。
専用計算機能は、BMI計算、腎機能計算、栄養必要量計算、摂取組成計算1~6。もちろん、加減乗除、四則定数、概数といった一般的な計算機能も備える。計算桁数は置数10桁、独立メモリーは1組。電源はCR2016電池×1個を使用し、電池寿命は約2年(1日1時間使用した場合)。本体サイズはW70×D118.5×H8.6mm、重さは約65g(電池含む)。