出版社・玄光社は、1970年代に放送されていた(という体の)特撮「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」のオフィシャル・ファンブック「タローマン・クロニクル」を3月2日に発売すると発表した。(存在しないはずの)50年の歴史を振り返る内容だという。なんだ、これは!

  • 「デタラメをやってごらん」(存在しない)タローマンの歴史を振り返るヤバい一冊が誕生

    なんだ、これは! (存在しない)タローマンの50年の歴史を振り返る公式本が登場!

「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」は、2022年7月に放送された全10話の特撮テレビドラマ。1970年代の巨大変身ヒーローもののような映像に、岡本太郎の「作品」や「ことば」をモチーフとした作品となっている。シュールレアリスム星からやってきた巨大ヒーロー・タローマンが、シュールでデタラメな行動で、人間に危害を加える奇獣と対決する。

「タローマン・クロニクル」は、番組の放送開始から50年が経過しているという体で、「タローマン」の存在しない50年の歴史を振り返る公式ファンブックとなっている。パイロット版の紹介や本編全30話のストーリーガイド、奇獣たちのデザイン資料、CBG(地球防衛軍)の裏設定などなど。私たちの知らないタローマンがこの本には詰まっているようだ。また、劇場版・OVA版など様々なメディア展開についても網羅しているという。また知らないエピソードが増えているような……。

  • 存在しないはずの記憶が蘇ってきそうだ

  • 隊長役の俳優が出演した存在しないはずの他作品まで記載されている。細かい!

さらに、タローマンマニアとして知られるサカナクション・山口一郎さんの所蔵する貴重なアイテムも含むグッズコレクションを特別に掲載するそう。あるはずのない50年が、この本ではあったことになっている……いや、あったのか? あった気がしてきた。

  • 奇獣の設定も掲載

  • 知らないエピソードが増えているような……

同社によると、この本は「当時『タローマン』を観ていた少年だった往年のファンはもちろん、これから『タローマン』を知る方、岡本太郎の世界観に惹かれた方にもお楽しみいただける充実した1冊」とのこと。

ちなみに、愛知県美術館にて3月14日まで開催されている「展覧会 岡本太郎」にて、この本の先行販売を実施している。実在する岡本太郎の作品を堪能してから、実在しない歴史を振り返る公式本を買ってみてもいいかもしれない。

ネット上では「作品という枠を超えて滲み出てくるクレイジーさはヤバい」「『でたらめをやってごらん』を突き詰めると存在しない情報だらけの狂気ファンブックが誕生する。タローマンまじで何???」「隊長役の他出演作(全部架空)まで記載されてるの、本当に怖いよ」「なんか知らんエピソード増えてるんだが」などの声が寄せられた。