ニコンは2月7日、ニコンZマウント対応の交換レンズ「NIKKOR Z 85mm f/1.2 S」を発表した。1月のCES2023開催時に開発発表をしたレンズで、今回日本での販売開始を正式にアナウンスした。光学性能を重視した大口径の中望遠レンズで、ボケの描写に徹底的にこだわって開発した。マルチフォーカス方式の採用で、開放絞りの浅い被写界深度でも高速・高精度なピント合わせができるようにした。ウェディングやファッションなどのポートレート撮影を手がけるプロに売り込む。価格はオープンで、予想実売価格は40万円前後。発売は3月3日。
フルサイズ対応の中望遠レンズ。2000年に発売した「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」と同じく、ボケの描写に徹底的にこだわって開発した。ピント面から遠ざかるにつれてなだらかに変化する美しいボケの連続性と、後ボケの柔らかさを追求した。
複数のAF用駆動ユニットの連携で複数のフォーカスレンズ群の位置を高精度に制御する「マルチフォーカス方式」の採用で、絞りF1.2の浅い被写界深度でも高速・高精度なピント合わせを可能にした。AF用のモーターはSTM(ステッピングモーター)を搭載して撮影時の静音化を図り、ウエディングなどのシーンでもモーター音を気にせず撮影に集中できる。
- レンズ構成:10群15枚(EDレンズ1枚、非球面レンズ2枚、ナノクリスタルコートあり)
- フィルター径:82mm
- 画角:28°30′(撮像範囲FX)、18°50′(撮像範囲DX)
- 寸法:約102.5mm(最大径)×141.5mm(レンズ先端まで)
- 質量:約1,160g