ファミリーマートは1月23日、店舗に設置しているEV(電気自動車)用急速充電器を高出力な新型に順次入れ替えると発表した。
同社は2010年からEV用充電器の設置を進めており、設置店舗数は全国約700店舗におよぶ。現在は20kW級のものが中心だが、e-Mobility Powerと共同で50kW~100kW級の新型急速充電器への入れ替えを進めていく。
新型急速充電器の第1号はファミリーマート千葉大宮インター店(千葉県千葉市)に設置され、1月24日から運用を開始する。2025年度までの完了を目処に入れ替えを進め、2023年度は約220店舗に設置予定。
出力向上に加え、充電ニーズの高い店舗には2台同時充電が可能な機種を導入していく。新型急速充電器はデルタ電子製で、CHAdeMO規格の急速充電に対応する。合計出力は最大100kW、1口あたりの最大出力は90kW。
充電スタンドと中央管理システムの間で用いる通信プロトコルとして世界標準規格のOCPP(Open Charge Point Protocol)を採用し、軽度のトラブルであれば保守スタッフの派遣を待つことなく、遠隔操作で復旧できるという。
e-Mobility Power発行の充電カード(月額制)で利用できるほか、充電カードを持っていない場合はビジター利用もできる。ビジター料金は5分まで275円、以降1分ごとに55円。