キャプションとは、写真やイラストに添えられた短い文のこと。短いながらも説明書きがあることで、そのビジュアルへの理解が深まります。iPhoneでは、写真下の[i]ボタンをタップすると現れる情報画面で、「キャプションを追加」欄へ入力した文字列がキャプションとして扱われます。

入力されたキャプションは、写真アプリの検索データベースに反映されます。つまり、キャプションはあとで検索するための目印になるのです。撮影場所にいた人間でなければわからないことなど、ビジュアルだけでは説明しきれない情報を写真と一体化したテキストにしてあとで探しやすくする、それが写真アプリでキャプションを活用する最大のメリットです。

写真アプリには、画像に写り込んだものを自動分析し検索対象にする機能が用意されており、山や海などの風景、犬や猫などの動物、食べものや飲みものといったカテゴライズが行われます。ただし、食べものは肉と魚は分類されてもステーキとローストビーフは混同され、植物も花の名前までは認識されません。写真アプリおまかせの検索機能は、かなりざっくりとしたものなのです。

キャプションは、その画像分析機能をアシストします。"料理"や"花"のように漠然としたキーワードでは大量の写真がヒットしてしまいますが、料理の写真であれば素材や料理名を、花の写真であればその名前を入力しておけば、すぐに目的の写真を発見できます。

固有名詞が思いつかないときには、「花畑」や「海が見える丘」などと抽象的なキーワードをキャプションとしてもいいでしょう。キーワードの入力にひと手間かければ、後日写真を検索するとき役立つはずですよ。

  • 写真に「キャプション」を付けるメリットとは