ピクシブとドワンゴが12月12日に、今年ネットで最も流行った単語を表彰する「ネット流行語100」を発表し、ネットの注目を集めている。今年の大賞に選ばれたのは「ONE PIECE FILM RED」に登場する「ウタ」だった。

  • 「ネット流行語大賞100」発表に、ネット「今更『インド人を右に』が!」

    ネットで最も流行った単語を表彰する「ネット流行語100」発表

「ネット流行語100」は、ユーザーが編集可能なオンライン辞書「ニコニコ大百科」と「ピクシブ百科事典」という、ネットのあらゆる新語・流行語を網羅する2サービスが主催するもの。「100」という数字は、2サービスに共通する「百」が由来で、同時に、今年一年のネットの流行を「1から100まで網羅的に振り返って総決算したい」という思いが込められているそう。2022年1月1日から11月23日の期間で、両サービスの各単語ページにおけるアクセス数の合算値が昨年から今年にかけてより伸びた上位100単語を「ノミネート100単語」として公開。ノミネート100単語のなかから、最も差分が大きかった単語を「年間大賞」として表彰した。

  • 「ネット流行語100」の大賞は「ウタ」!

大賞に輝いたのは、今年8月に公開された人気漫画「ONE PIECE」の劇場版「ONE PIECE FILM RED」に登場する世界の歌姫である「ウタ」だった。彼女は、主人公・ルフィーの幼馴染で、四皇・赤髪のシャンクスの娘でもあり、物語の重要なカギを握っている。また、ウタの歌唱キャストを歌い手のAdoが担当したことでも大きな話題を呼んでいた。

今年は「ONE PIECE」が話題の中心だったのか、3位に「モンキー・D・ルフィー」、23位には「シャンクス」など「ONE PIECE」関連のワードが数多くランクインしていた。実際ワノ国編が完結し、漫画連載も最終章に入り盛り上が続ける「ONE PIECE」が今年を席巻したことを証明する結果となったようだ。「ウタの大賞は納得だなぁ」という声がある一方で「ウタそんなに流行ってないだろ…」とランキングに疑問を持つ声も。

2位には衝撃の小学生ドラマを描いたマンガ作品「タコピーの原罪」、4位にはスーパー戦隊シリーズの王道を覆す斬新な展開で人気を集める「暴太郎ドンブラザーズ」がランクイン。16位には「ゆっくり茶番劇」、18位には「壱百満天原サロメ」など今年話題となった単語が勢揃いだ。

このほか、昨年よりもpixivへの投稿数が増えた単語が対象となるpixiv賞と、ニコニコユーザーによるアンケートで選ばれるニコニコ賞を発表。pixiv賞は「SPY×FAMILY」だった。ニコニコ賞は東北6県全体を盛り上げるイメージキャラクター「東北ずん子」の武器に変身する、ずんだ餅の妖精「ずんだもん」だった。

ネット上では「何がすごいかっていまだ『インド人を右に』がランクインしてるところかなって」「なぜ!なぜ今更『インド人を右に』が!」と、ゲーメストの有名な誤植が92位にランクインしていることに驚くザンギュラのスーパーウリアッ上のほか、「令和にもなって田代砲入ってんのワロタ」「ちいかわがないのなんでなんやろ」「ニャオハ立つながしれっとランクインしててわろた」などの声が寄せられた。