アドビは、画像素材サービス「Adobe Stock」における画像生成AI(ジェネレーティブAI)で作成したイラスト投稿に関して、新たなガイドラインを制定したことを、同社の公式ブログにて公開した。

  • 画像提供(左から)Adobe Stock Art Master、Adobe Stock Robert Kneschke、Adobe Stock Forest Spirit(Adobe Blogより)

画像生成AIには、テクノロジーの適切な使用について疑問が挙がっていたことから、Adobe Stockにおいては新たな投稿ポリシーを制定・施行。AI生成コンテンツに対しても、他の投稿コンテンツと同じポリシーを適用してモデレーション(作品の審査)を実施するという。

つまり、特定できる人物や知的財産の情報を含めるには引き続きリリース(許諾)が必要であり、アセットに関して万が一クレームが発生した場合の標準的な知財免責も適用される。また、アドビの画像生成AIポリシー(英語のみ)では、適切な許諾なしに、第三者のコンテンツを元に作成したコンテンツ(例:人、場所、知的財産、アーティストのスタイルなどに言及したプロンプトで生成されたもの)を投稿することを禁止している。

AI生成コンテンツは、他のコンテンツと同じライセンス条件のもとで提供。アドビのポリシーでは、投稿するコンテンツがAIで生成されている場合、コントリビューターがその旨を自主的に明示するよう求めている。

アドビは今後、AI生成コンテンツのコンテンツの透明性をさらに高めるための機能の追加を予定しているということだ。

なお、Adobe Blogの別エントリーでは、同社の画像生成AIの懸念についての考えを、このように言及している。