米Appleは11月29日(現地時間)、音楽サービス「Apple Music」のサブスクリプション登録者に統計を充実させた新しい「リプレイ(Replay)」の提供を開始した。リスニングインサイトやパーソンライズしたハイライトリールといった機能によって、2022年にユーザーが音楽をどのように楽しんできたかをより深く知ることができる。
Apple Musicのリプレイは新しい機能ではなく、同サービスではユーザーがよく聴いていた音楽を年ごとにまとめたパーソナルプレイリストを提供している。新しい2022年のリプレイはデータに重点を置いたアップデートになっており、リプレイのWebサイト(replay.music.apple.com)にアクセスしてApple IDでサインインすることで、ユーザーが2022年にApple Musicで音楽を楽しんでいた時間(分数)、よく聴いていたジャンル、聴いてきた楽曲数/アーティスト数/アルバム数/プレイリスト数とそれぞれのトップ10を確認できる。ハイライトリールは、データをまとめたカードをめくりながら音楽と共に2022年の音楽体験を振り返れる機能だ。PCのブラウザでも利用できるが、iPhoneに最適化されたデザインになっている。
新しいリプレイ機能は、Apple Musicでの再生履歴、再生回数や再生時間に基づいており、「ミュージック」アプリでApple Musicの「視聴履歴を使用」をオンにする必要がある。分析にリスニングデータが不足している場合、ReplayのWebサイトの進捗バーで利用可能になるまでにどのくらいの音楽再生が必要かを確認できる。
Appleはまた、Apple Musicの2022年のトップソング、Shazamのトップソング、フィットネスのトップソング、「最も歌詞が読まれた曲」などの年間チャートも公開した。2022年のトップソングの1位は、ザ・キッド・ラロイとジャスティン・ビーバーのコラボレーション「STAY」。リリース以来デイリーの「トップ100:グローバル」にランクインし続け、69の国・地域のデイリートップ100で1位を獲得した。Shazamのチャートの1位は、エルトン・ジョンがデュア・リパをゲストに迎え、過去の4つの名曲を組み合わせたリミックス曲「Cold Heart (PNAU Remix)」。「最も歌詞が読まれた曲」のチャートは、ディズニーの「ミラベルと魔法だらけの家」のサウンドトラックに収録された「秘密のブルーノ」がトップだった。