ドイツのプレミアム家電ブランド「ミーレ」が、オーストリアの名門ワイングラスブランド「Riedel(リーデル)」とコラボレーションしたイベントを開催。ミーレのビルトイン調理家電や食洗機とあわせて取材してきました。
イベントでは、リーデル・ジャパンのブランド・アンバサダー/シニアグラス・エデュケーターの庄司大輔さんが、日本酒の味わいとグラス形状の関係を解説。庄司さんの話を聞きながら、ミーレのオーブンで作った和食と日本酒のペアリングを楽しむという内容です。
ミーレはこれまでもリーデル・ジャパンと一緒にワインをテーマにしたイベントなどを開催していましたが、日本酒をテーマにしたのは今回が初。参加者はInstagramなどSNS経由からの申し込みで、抽選で選ばれた少人数制です。ミーレ製品を使っている人もいれば、ミーレ製品は使っていないけれど日本酒が好きという人も参加していました。
ビルトイン調理家電で和食を
今回のお料理は、蒸し物、焼き物、煮物など、あわせて4種類。すべてミーレのビルトイン調理家電で調理しています。
オーブンというと、肉の塊などの調理をイメージしますが、今回は和食ということでスチーム機能や低温調理機能を活用しています。例えば、かぶら蒸しは「スチーム調理」モードに設定後、100℃で約10分間の調理。器ごと蒸し料理ができるので、洗い物が少なくてすむ点が魅力です。
参加者からは「蒸し料理みたいな和食も作れるんですね」「ナスは苦手でしたが、今回調理したナスは美味しく食べられました」と、好評の声。
中でも、55℃の低温で2時間じっくり加熱したサーモンは、レア感のあるとろけるような食感がたまりませんでした。
グラスの形で日本酒の香りや味わいが変わる
日本酒用のグラスは、リーデルブランドの大吟醸グラスと純米グラスを使います。さらに比較のため、プラスチック製の御猪口(おちょこ)も用意されたので、香りや味の広がりが違うことを実感できます。
「和食は煮る・蒸すなど柔らかい食感に仕上げる料理が多いため、もともと質感の柔らかい日本酒とはとても相性が良いのですが、さらにその相性を高める方法があるんです」(庄司さん)
「若い(熟成が進んでいない)うちはかたいお酒でも、デキャンタをすることで柔らかくなります。デキャンタはワインのものと思われがちですが、日本酒でもぜひやってみてください。近年の日本酒やワインは、お酒ができあがってから、極力お酒と空気が触れないようにビン詰めができるよう、機械の技術も向上してきました。開けてすぐ飲むより、ちょっと空気を供給してあげたほうが良い状態で楽しんでいただけると思います」(庄司さん)
御猪口で飲むとアルコールを強く感じる日本酒ですが、日本酒用のグラスを使うと甘さや香りがぐっと引き立ちます。味の印象が変わったことに驚きました。お酒に合わせてグラスを変えていくと、味の感じ方も変わって新鮮。グラスをそろえて、家族や友人と飲み比べたりしても楽しそうです。
グラスを優しくていねいに洗えるミーレの食洗機
リーデルでは、ミーレの食洗機を使ったグラスのお手入れを推奨しています。手洗いじゃないなんて意外です。
「グラスは手に触れる回数が少なければ少ないほど長持ちします。食洗機は、入れて取り出すだけでよいため理想的です」(庄司さん)
ミーレを推奨するポイントは3つ。(1)脚付きグラスを引っかけて動かないようするホルダーを備えていること、(2)水温を抑えて優しく洗う「ジェントルプログラム」を備えていること、(3)オリジナルの乾燥仕上げ剤を販売していること――です。乾燥仕上げ剤は、水の表面張力を壊して水滴を乾きやすくするもの。グラスに水が残らないため、曇りを抑えられるそうです。
グラスの違いで日本酒の味わいが変わり、ためになる体験でした。グラスが増えると後片付けが大変そうと思っていましたが、グラスをていねいに洗える食洗機を使えば負担も減ります。今回は日本酒をテーマにしたイベントでしたが、ミーレは今後も、おもてなし料理のクッキングレッスンや、ランドリーのイベントなど、さまざまな催しを開催していく予定とのこと。SNSやミーレのWebサイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。