ソフトウェア開発会社・ジョルダンが、鉄道開業150周年を記念して、1872年当時の鉄道営業区間を検索できる「乗換案内1872」を10月14日にリリースし、ネットで「芸が細かい」「粋な検索だ」と注目が集めている。

  • 鉄道150周年 1872年当時の乗換を検索できる「乗換案内1872」が登場し、ネット「粋な検索だ」

    1872年当時の乗換案内を検索できる「乗換案内1872」が登場

この「乗換案内1872」、交通機関の最適経路を検索できる「乗換案内」サービスで知られる同社が、「もしも1872年の鉄道開業時に乗換案内が存在していたら・・・」という発想からつくった。当時の鉄道営業区間であった新橋~横浜(現在の桜木町駅)間の経路が検索でき、運転区間・時刻・運賃などを体験することができる。運賃に関しては、「当時の価格」と、「現在の価値に変換した目安の価格」の両方を併記しており、現代の感覚で150年前の鉄道の価格感を楽しむこともできる。ほかにも検索結果の表記が旧字体となっているなど、細かなこだわりを感じる。

乗換案内1872へは、ジョルダンのWebページのほか、iOS/Androidアプリおよびスマートフォン向けサイト「乗換案内NEXT」からもアクセスすることが可能だ。

試しに、新橋-横浜間の乗換を検索してみた。当時の運賃は3階級に分かれており、上等で1円12銭5厘、中等で75銭、下等で37銭5厘だ。これを現在の価格に変換すると上等で約10,870円、中等で約7,250円、下等で約3,620円もかかるのだそう。ちなみに現在のJR新橋駅からJR桜木町駅の運賃は片道480円なので、まさに隔世の感がある。

  • 片道約1万円とは実に高い

ネット上では「これは粋な検索だ」「何これ面白すぎる、興味深いー!」「ジョルダンのお遊びなかなか面白い」などの声が寄せられた。