米Googleは、新しい「Nest Doorbell(wired)」を現地時間10月4日に発表。電源ケーブルで接続するタイプの第2世代で、バッテリー内蔵モデルよりも約30%小型化し、設置面積も小さく抑えた。米国では179.99ドルで販売している。

  • Nest Doorbell(wired)

有線ドアホンの信頼性を求めるユーザー向けに、バッテリーの充電や電力不足、Wi-Fiの状況を心配せず使えるモデルとして投入。カラーバリエーションはSnow、Linen、Ash、Ivyの4色。カナダでもSnowとAshを239.99カナダドルで販売する。なお、直販サイトでは既存のバッテリーモデルも併売している。

  • カラーバリエーションはSnow、Linen、Ash、Ivyの4色

新しいNest Doorbellは、1.3メガピクセルのカラーセンサーと6倍デジタルズームを備え、960×1280ドット/30fps(対角145度・アスペクト比3:4)の映像を撮影可能。1時間分の重要なイベントをローカル メモリに自動的に記録でき、追加料金なしで3時間のイベントのビデオ履歴も取得できる。クリップの長さは最大5分で、アクティビティの重要なポイントに簡単に巻き戻せるという。

さらに、Nest Aware Plusの定期購入にアップグレードすると、10日間の24時間年中無休の連続動画履歴が得られ、外出中でも自宅で何が起こっているかを常に監視できるとしている。

  • 左が有線タイプの新しいNest Doorbell、右が既存のバッテリー内蔵Nest Doorbell

カメラの画質については、暗い雨の夜から晴れた明るい日まで、可能な限り多くの条件でドアベルをテストし、自然な画像が得られることを確認。一般的なスマートカメラに見られる歪んだ魚眼効果を抑え、HDRで影や明るい光のある領域の詳細も捉えられるとのこと。DXOMarkは「夜間でもドアのそばにいる人を簡単に認識できる」と評価したとアピールしている。

スマート機能も組み込んでおり、組み込みの機械学習によって人や荷物、ペット、車を区別したり、アクティビティゾーンを使ってフロントポーチの特定のエリアを監視したりできる。「トーク&リスニング」機能を使用すると、どこからでもドアで訪問者とチャットしたり、事前に録音されたメッセージですばやく応答可能。プライバシーとセキュリティも強化した。

既存のチャイムと連動するほか、Google Nestスピーカーやディスプレイに接続して、ドアホンが押されたときに簡単に通知することも可能。オプションの Google Nest Awareサブスクリプションを利用すると、新しいNest Doorbellで認識済みの顔や見慣れない顔を検出して通知することもできる。

Google Home アプリと簡単に連携。近日中にGoogle NestカメラとドアホンのすべてのフィードをWeb上で表示できるようになる。また、アプリで家事のルーティンを設定して、ドアベルを押すと、日没から日の出まで玄関の照明を自動的に点灯させるといった動作のカスタマイズも行える。

カメラ本体はIP54の防塵防水仕様。IEEE 802.11a/b/g/n/ac(2.4/5GHz)準拠の無線LANと、Bluetooth Low Energy(BLE)を搭載。Google AssistantやAmazon Alexaによる音声操作に対応する。リング型のRGB LEDライトも備える。日本国内での販売は執筆時点で明かされていないが、言語設定は日本語にも対応する。

本体サイズは131×42×28mm(縦×横×高さ)、重さは140g。16~24VのAC電源で動作する。既存のドアホンのワイヤーと配線接続できるように設計しており、第1世代のGoogle Nest Doorbellと交換する場合は、同じドリル穴に合わせて簡単に設置できるという。ハードウェアプロダクトの持続可能性を高めるため、新しいNest Doorbellは製品重量の約43% にリサイクル素材を使っている。