米Appleが米国時間の9月12日に「iOS 16」をリリースしたのに合わせて、米Googleが同社のiOS用アプリで提供する予定のロック画面ウイジェットのプレビューを公開した。プレビューの段階では「Googleカレンダー」が含まれないが、「Gmail」や「Googleマップ」、「Chrome」など主要アプリの多くでサポートし、数週間以内にアップデートの提供を開始する予定だ。

iOS 16ではロック画面の強化が目玉の1つであり、アプリからの情報表示やアプリの機能への直接アクセスに利用できるウイジェットをロック画面に配置できる。常時表示ディスプレイを備える「iPhone 14 Pro」シリーズで特に便利な機能である。そのロック画面ウイジェットをGoogleも積極的にサポートする。

「Google」アプリのウイジェットでは、ロック画面からGoogle検索にアクセスでき、また音声検索、Googleレンズ、翻訳、ショッピングなど、ユーザーがよく利用する機能を配置してウイジェットをカスタマイズできる。

「Gmail」のウイジェットには、受信トレイにある新着メッセージの数が自動的に表示される。ソーシャルやアップデートなど、ロック画面で新着数をチェックしたい項目をユーザーがカスタマイズすることも可能だ。

「Googleマップ」では、Frequent Tripsウイジェットをタップして通勤や通学といったよく利用するルートのナビゲーションを素早く開始でき、目的地までのリアルタイムの交通情報や推定移動時間をロック画面で確認できる。また、付近の場所の検索へのウイジェットを、レストラン、カフェ、ショップ、ホテルといった種類ごとに配置できる。

「Chrome」では、ウイジェットを使ってロック画面から素早くChromeを起動でき、また音声検索、シークレットブラウジング、恐竜ゲームなどへのアクセスも可能。

「ドライブ」ウイジェットでは、提案されたDriveファイル、スター付きのファイルやフォルダなどをロック画面からワンタップで開ける。進行中の仕事のプロジェクトやメールの下書きなど、継続中の作業を素早く再開する環境を整えられる。

「Googleニュース」ウイジェットにはリアルタイムのヘッドラインが表示され、気になるニュースをタップするとアプリで記事が開く。