高温・低温、水濡れ試練に耐え抜くタフブック

レッツノート製造工程の見学が終わった後は、タフブックがパトカーに載って登場。というのも米国のパトカーでは車内に5台のカメラを設置し車内の出来事を監視するアービトレータビデオ監視システムが使われており、撮影映像を処理する頑丈なPCとしてタフブックが採用されているとのこと。展示されたのは米国から輸入した本物の警察車両で、警察をイメージした帽子をかぶって記念撮影が楽しめました。

  • 米国で実際に使われていた警察車両。扉が分厚い!

  • 運転席にはタフブックが設置され、社内外の映像をまとめて見られるようになっている

  • 参加者は帽子をかぶって記念撮影できた

警察車両や空港だけでなく寒冷地や真夏の倉庫など、タフブックは“過酷な現場”で使われるPC。パトカーを見た後は製造現場で行っている、水掛けや26方向からの落下、世界の高温・低温環境を再現する大型装置などを体験できました。

  • タフブックを360度回転させながら水流を吹き付ける試験。防水性能を検証する

液晶面・キーボード面全体に水流がかかっても問題なく起動し続けるタフブック ※音が出ます

  • 耐衝撃性能をチェックする落下試験

  • 落ちた瞬間、「バン!」と大きな音がする

  • 落っことしても無事に起動

  • マイナス40度~80度ほどの環境を試せる高温・低温環境試験装置に入る体験も。世界で販売するタフブックは国ごとに気温や寒冷・高温など作業環境が異なるため、低温高温を再現して動作を確認する

このほか、工場の製造現場で業務プロセスを見直し、無駄を省いて作業を効率化する取り組み「カイゼン」を考えるコーナーも用意されました。参加者がレゴブロックを1分間、一定のルールで組み上げていくもので、色は赤→青→黄→緑→白の順、積む方向は90度向きを変えて交互、というお題。

1回目は全色のブロックが1つの箱に入った状態で組み上げなければならず、多くの参加者が一桁で積んでいたところ、より多く積めるよう改善案を考える5分間を挟んで行われた2回目では、事前にブロックを色分けして並べたり、上ではなく机に置いたまま回転させて積み上げていったりなどの工夫で、(筆者が参加した回では)全員1回目より多くのブロックを積み上げていました。

  • レゴブロックの積み上げルール。色は赤→青→黄→緑→白の順、積む方向は90度向きを変えて交互に。まず1分間積み上げ、5分間のカイゼン時間を経て、2回目を試す

  • より多くのブロックを積める方法を考える、5分間のカイゼン時間中。参加者は最初はまとめて同じボックスに入っていたブロックを色分けしたり、順番に並べたりしていた

  • トレイを裏返しにしてつかみやすいようブロックを置く参加者も

製造工程やレッツノート&タフブックの頑丈試験などを見学した後は、自分たちで組み立てたレッツノートの梱包へ。梱包ビニールに入れ、緩衝材で固定し専用箱を閉じて完成です。参加者には、最初に入り口付近で撮影した記念写真もサプライズで贈呈されました。参加者の子どもたちからは「PC作るところが楽しかった」「(組み立て工程の中で力を入れる)硬いところが難しかった」などの声が挙がっていました。

神戸工場の矢吹精一工場長は最後に、「このパソコンは世界に一台しかない、みなさんが心を込めて作り上げたパソコンです。大事に使ってください」とコメント。「今後もこの『レッツノート工房』をますます盛り上げていきたいと思います。反省点があれば次回に活かし、皆さんに喜んでもらえるようなイベントにしていきたいと考えています」と話していました。

  • 自分で作り上げたレッツノートFV1を梱包袋で包み、専用箱に入れ緩衝材で固定し、箱を閉じる

  • 組み立てをサポートしたスタッフから参加者へ、記念写真のプレゼント

  • 「今日の『手づくりレッツノート工房』が楽しかった人は?」という質問には全員が手を挙げた

  • 最後は参加したスタッフ皆が「Panasonic」の旗を持ってお見送り

  • 神戸工場の出口付近では、手を振る博士、ロボ美、ぶ~すけの姿も。ぶ~すけは飛び跳ねながら旗振り

  • 最後の1台を手を振って見送る、神戸工場の参加スタッフ。2023年の開催にも期待したい