高温・低温、水濡れ試練に耐え抜くタフブック
レッツノート製造工程の見学が終わった後は、タフブックがパトカーに載って登場。というのも米国のパトカーでは車内に5台のカメラを設置し車内の出来事を監視するアービトレータビデオ監視システムが使われており、撮影映像を処理する頑丈なPCとしてタフブックが採用されているとのこと。展示されたのは米国から輸入した本物の警察車両で、警察をイメージした帽子をかぶって記念撮影が楽しめました。
警察車両や空港だけでなく寒冷地や真夏の倉庫など、タフブックは“過酷な現場”で使われるPC。パトカーを見た後は製造現場で行っている、水掛けや26方向からの落下、世界の高温・低温環境を再現する大型装置などを体験できました。
液晶面・キーボード面全体に水流がかかっても問題なく起動し続けるタフブック ※音が出ます
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落ちた瞬間、「バン!」と大きな音がする
このほか、工場の製造現場で業務プロセスを見直し、無駄を省いて作業を効率化する取り組み「カイゼン」を考えるコーナーも用意されました。参加者がレゴブロックを1分間、一定のルールで組み上げていくもので、色は赤→青→黄→緑→白の順、積む方向は90度向きを変えて交互、というお題。
1回目は全色のブロックが1つの箱に入った状態で組み上げなければならず、多くの参加者が一桁で積んでいたところ、より多く積めるよう改善案を考える5分間を挟んで行われた2回目では、事前にブロックを色分けして並べたり、上ではなく机に置いたまま回転させて積み上げていったりなどの工夫で、(筆者が参加した回では)全員1回目より多くのブロックを積み上げていました。
製造工程やレッツノート&タフブックの頑丈試験などを見学した後は、自分たちで組み立てたレッツノートの梱包へ。梱包ビニールに入れ、緩衝材で固定し専用箱を閉じて完成です。参加者には、最初に入り口付近で撮影した記念写真もサプライズで贈呈されました。参加者の子どもたちからは「PC作るところが楽しかった」「(組み立て工程の中で力を入れる)硬いところが難しかった」などの声が挙がっていました。
神戸工場の矢吹精一工場長は最後に、「このパソコンは世界に一台しかない、みなさんが心を込めて作り上げたパソコンです。大事に使ってください」とコメント。「今後もこの『レッツノート工房』をますます盛り上げていきたいと思います。反省点があれば次回に活かし、皆さんに喜んでもらえるようなイベントにしていきたいと考えています」と話していました。