キングジムは7月12日、デジタルメモ「ポメラ」の新製品「DM250」を発表した。2016年10月に発売した「DM200」の後継機で、スレート型(板状)キーボードを採用。ポメラ向けに最適化したATOKを含めた機能面が強化されたほか、USB Type-Cも搭載されている。

発売日は7月29日で、直販価格は60,280円。カラーはダークグレーだが、直販では250台限定でホワイトモデルも用意する。

  • DM250。2016年10月発売のDM200から約6年ぶりに出た後継機だ

テキスト入力に特化したデジタルメモ「ポメラ」シリーズの最新モデル。ポメラは直近では、2018年6月に発売した折りたたみ型の「DM30」があるが、今回登場したDM250は、DM30の前モデルにあたる「DM200」の後継機となる。

本体は横に長いスレート型で、従来モデル(DM200)から大きな外観の変更はないが、バッテリー容量の向上やインタフェース・機能面の大幅な改善が図られている。

バッテリー駆動時間は、従来の18時間から6時間伸びた約24時間に向上。充電用インタフェースはUSB Type-Cに対応し、充電中か充電終了かなど、本体の充電状態がわかるLEDも搭載した。ディスプレイはDM200と同じTFT液晶を採用。

  • 背面はロゴもなくシンプル

キーボードは本体の構造を見直すことで、キータッチ中の打鍵音がDM200と比べ静かになったとする。配列はDM250向けにカスタマイズし、可読性の高いAXISフォントを採用。US配列や親指シフトも、設定およびシール貼付などで対応する。なお親指シフトは従来でも設定できたが、右手を1列右側にずらした新レイアウトを追加している。

機能面では、ポメラ向けに最適化したATOK「ATOK for pomera[Professional]」を強化し、新たに縦書きの脚本、台本の作成に適した「シナリオモード」を追加。また、1ファイルあたりの保存可能文字数は、DM200の2倍となる20万字となった。

このほか、画面上で、バッテリー残量や文字数を常時表示できるようになったり、誤ってファイルを消したり上書きしてしまったファイルが復旧できるようバックアップ領域が追加されたりしている。

  • 右側のインタフェース。USB Type-C(2.0)で充電できるようになり、充電状況がわかるLEDも装備

「ポメラ」アプリも刷新し、新たに「pomera Link」を提供する。pomera Linkは従来のQRコードーリーダー形式ではなく、Wi-Fi接続で直接ポメラ本体のファイルを確認し、アプリに保存できるようになった。逆にアプリ内のファイルをポメラ側へ送信することも可能。pomera Linkの対応OSはiOS 13以降、Android 9以降。対応機種はDM250、DM200、DM100、DM30、DM25、DM20、DM11Gで、このうちWi-Fiでのファイル送受信はDM250のみサポートする。

本体サイズはW263×D120×H18mm、重さは約620g。画面は7.0インチTFT液晶(1,024×600ドット)で、バックライト搭載。内蔵メモリはメイン1.3GB、ごみ箱0.6GB。対応記録メディアはSDカード(最大2GB)/SDHCカード(最大32GB)。通信はIEEE802.11b/g/n、Bluetooth 4.2に対応する。

  • カラーはダークグレー。外観の変更はさほどなく、旧ユーザーでも新モデルへ移行しやすそうだ