NTTドコモ モバイル社会研究所は7月11日、スマートフォン・携帯電話所有者のライブ動画サービスの利用動向に関する調査レポートを発表した。1月に実施された「2022年一般向けモバイル動向調査」に基づく内容となっている。

まず、主要なライブ動画サービスの認知率について調査したところ、YouTube Live(53.3%)、ニコニコ生放送(52.6%)、Instagram Live(41.9%)など、既存の動画配信サービスやSNSなど、すでに認知度の高いプラットフォームの一部として提供されているサービスが上位を占めた。

ライブ配信に特化したサービスでは、動画広告などで目にする機会も多い「17LIVE」が28.2%、有名アイドルグループの公式配信などピンポイントに利用率の高いジャンルを抱える「SHOWROOM」が21.4%となっている。

  • ライブ動画サービス認知率(複数回答、n=6587)

    ライブ動画サービス認知率(複数回答、n=6587)

続いて、ライブ動画サービスの視聴率/配信率を調査した。いずれも、月1回以上の利用を基準としている。

視聴率ではYouTube Live(11.8%)、Instagram Live(6.5%)、ニコニコ生放送(3.5%)がトップ3で、TikTok LIVEとツイキャス(2.1%)が同率4位。6位以下はいずれも2%未満だった。自ら配信するユーザーは、首位のYouTube Liveでも1%を切る。ライブ配信の認知度は高まっている一方、実際に視聴・配信に至る人はまだ少ないようだ。

  • ライブ動画サービス視聴率/配信率(複数回答、n=6587)

    ライブ動画サービス視聴率/配信率(複数回答、n=6587)

「2022年モバイル動向調査」調査概要

  • 調査方法:Web
  • 調査時期:2022年1月
  • 調査対象:全国の15~79歳男女
  • 有効回答数:7,050
  • 標本抽出法:QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付