リコーイメージングは、コンパクトデジタルカメラ「RICOH GR IIIx Urban Edition」を7月22日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は13万円台後半を見込む。

  • RICOH GR IIIx Urban Edition

同社は「GR IIIx」(2021年発売)の塗装をメタリックグレーの特別仕様に変更し、ネイビーブルーのリングキャップや専用アクセサリー(本革ストラップとメタルホットシューカバー)をセットにした「RICOH GR IIIx Urban Edition Special Limited Kit」を全世界2,000台限定で4月に発売している

「RICOH GR IIIx Urban Edition」は同キットから専用アクセサリーを省き、カメラ本体のみを単体販売するもの。同キットの製品発表時に「2022年夏」に単体販売も行うと予告しており、今回、正式に発売時期や価格が決まったかたちだ。Urban Editionは数量や販売期間の限定はなく、直販のみだったSpecial Limited Kitと異なり、リコーイメージングのカメラ製品を取り扱う各販売チャネルで購入できるという。

リングキャップには、「雨上がりの水たまりに映る紺碧の空や、眠らない都会のネオンとその反射光をイメージした」という、特別仕様のネイビーブルーを採用。カメラ本体には、「都会のアスファルトの上で輝くStreet Photographerの個性」をイメージしたメタリックグレーの塗装を施し、複雑な塗装工程を繰り返すことにより、表面の独特な風合いと、滑らかながらカメラをホールドしやすい機能性も兼ね備える。

  • 前面。新開発レンズ「GR LENS 26.1mm F2.8」を搭載する

カラー以外の主な機能に変更はなく、35mm判換算で40mm相当の「GR LENS 26.1mm F2.8」と、有効2,424万画素のAPS-CサイズのCMOSセンサーを搭載。人間の視野に近い汎用性の高い画角で、「パースペクティブが少なく自然な遠近感の新たな視野でのスナップ撮影」が行える。4段分の補正効果を実現する3軸式センサーシフト式手ブレ補正機構「SR」も備える。

Special Limited Kitと同様に、露出モードに「スナップ距離優先モード」を搭載。スナップ撮影距離と深度(DOF)を選択することで、ピントを気にすることなく、シャッターチャンスを逃さないとする。フォーカスモードには「オートエリアAF(中央)」を追加。フレーム全体ではなく中央付近(9エリア)でオートエリアAFが動作し、手前の地面など、意図しない周辺付近への合焦を防ぐ。

ほかにも、シャッターボタンの設定に「AF作動」を追加しており、半押しでAEをロックせずにAFのみロックする設定が可能。スナップ撮影距離の設定には「3.5m」を追加した。再生画面ロングタップで、再生機能選択画面の呼び出しも行える。

上記はいずれも機能拡張ファームウェアにより、GR III/GR IIIxシリーズの全機種に追加できるとのこと。なお、GR IIIx Urban Edition Special Limited Kitと単体モデル共通の特徴として、電源オフ時にはストリートをイメージした背景と専用ロゴをあしらい、本製品の世界観に合わせた特別な終了画面が表示される。