ソニーネットワークコミュニケーションズは7月1日、インターネット光回線「NURO 光」の各サービスにて契約解除料を改定した新プランの提供を開始した。対象サービスは、下り最大2Gbps、上り/下り最大10Gbps、上り/下り最大20Gbpsの各プラン。

「NURO 光 2ギガ」「NURO 光 10ギガ」「NURO 光 20ギガ」で新プラン

下り最大2Gbpsのサービスでは、新たに「NURO 光 2ギガ」および「NURO 光 for マンション 2ギガ」を設ける。このプランの契約解除料は、従来の10,450円から「NURO 光 2 ギガ」の場合は3,850円へ、「NURO 光 for マンション 2ギガ」の場合は528円へと改定。いずれも3年契約プランの場合で、そのほか2年契約プランと契約期間なしプランでは金額が異なる。

上り/下り最大10Gbpsのサービスでは、「NURO 光 10ギガ」を新設。こちらは契約解除料を従来の22,000円から4,400円へ、基本工事費を66,000円から44,000円へと改定する。

上り/下り最大20Gbpsのサービスでは、「NURO 光 20ギガ」を設ける。基本工事費を66,000円から44,000円へと改定する。

新プランの提供開始に伴い、旧プランは6月30日で新規申し込みの受付を終了した。一部オプションサービスについても、提供内容の変更やプランの改定を行う。

また、「NURO 光でんわ」は7月1日以降の開通分から、従来は1,100円だった解約工事費と1,650円だったナンバーポータビリティ工事費が無料となる。「ひかりTV for NURO」も、プランや割引特典などの提供内容が変更になる。詳しくは『「ひかりTV for NURO」のサービス提供事業者へ変更に伴うお知らせ(PDF)』を参照のこと。

このほか、新プランの提供にあわせて、他社サービスからの乗り換え時に発生する契約解除料・工事費残債等を、最大2万円キャッシュバックで補填する特典も提供開始する。

ユーザー調査から見えてくる、解約違約金がユーザーの選択肢を狭めていた実態

今回のサービス解約時における違約金の値下げは、2022年2月22日に改正された「電気通信事業法施行規則の消費者保護ルールの見直し」を受けてのもの。この見直しによって、消費者が通信サービスを解約するときに支払う違約金は、該当サービスの月額利用料金分が上限となった。

ソニーネットワークコミュニケーションズの「NURO 光」が888人に対して行ったアンケート調査によれば、今回の法改正によって途中解約による違約金が減額される場合があると知っていた人は全体の13%に過ぎず、87%は知らないと回答。多くの人が認知していない結果となった。

  • 多くのユーザーが、法改正によって違約金が減額される場合があることを知らない

一方で、契約期間を満了せずに途中解約した場合、契約解除料などの違約金が発生することを「知っている」と回答した人は81%で、知らないと回答した19%を大きく上回った。

  • 解約違約金の存在自体は約8割のユーザーが知っている

違約金が理由で解約や他社サービスへの乗り換えをためらった経験のある人は、過半数の63%。違約金の存在が他社サービスへの乗り換えを選択するうえで障壁になっていたことがわかる。

  • 約6割のユーザーが、解約違約金を理由に解約や他社サービスの乗り換えをためらった経験がある