米Googleは4月26日(現地時間)、オンライン発表会「2022 NAB Show Streaming Summit」の中で、メディア配信プラットフォーム「Media CDN」をGoogle Cloudで提供すると発表した。

Googleが動画配信サービス「YouTube」を提供するため、10年以上にわたって構築してきたインフラをGoogle Cloudで利用できるようになるというもの。世界200カ国以上、1,300以上の都市で莫大な容量と帯域を保持することで、コンテンツの配信場所をユーザーに近づけてレイテンシを削減。QUIC(HTTP/3)、TLS 1.3、BBRをサポートしてストリーミングに最適化し、動画のリバッファーを9%、モバイル環境でのスループットは7%以上高めたという。

また、利用者はYouTubeとほとんど同じように動的な広告挿入機能を利用可能。Video Stitcher APIを介した広告配信や、AI / MLを用いたレコメンドに加え、リアルタイムの統計やアナリティクスを取得できる。さらに、Google Cloud Armorと密接に統合された“惑星規模”の高度なセキュリティ機能も搭載。DDoS攻撃からの保護や攻撃の検出・緩和、不正利用の防止、リスク管理、規制やライセンス要件への準拠をサポートし、YouTubeが培ってきた動画配信サービスの提供経験を活用できるとしている。

技術仕様などの詳細はcloud.google.com/media-cdnや、公式ドキュメントで確認できる。コストは営業担当者に要問合せ。