東京・中野にあるAV機器専門店のフジヤエービックが主催する「春のヘッドフォン祭 2022 mini」が、4月29日(金・祝)に展示会形式で開催される。会場は中野サンプラザの13階・15階全フロアで、開催時間は11時~18時。

【更新・追記】エミライブース(FiiO・Noble Audio・Cleer)の出展情報を加筆した。(4月28日 16:30)

今回出展を予定している企業数は約45社。世界中のイヤフォンやヘッドフォン、ハイレゾプレーヤーやポータブルアンプなどが一堂に会し、さらに新製品なども披露される見込みだ。

ここでは各社の出展予告の中から、注目情報をピックアップして紹介する。ブース配置図や出展ブランドリストは春のヘッドフォン祭 2022 miniの特設サイトで公開されているので、あわせて参照して欲しい。

入場にはQRコード提示が必須。午前9時頃から一般入場受付開始

久しぶりにヘッドフォン祭がリアル開催されるということで、1日のみに短縮されたとはいえ、楽しみにしている人も多いことだろう。ただしコロナ禍での開催ということで、従来とは開催形態が大きく異なる。今回は事前登録制になっており、申し込みを済ませた人以外は一切入場できないことに注意が必要だ(登録受付は既に終了)。さらにマスク着用、手指消毒といった基本的な感染症対策も求められる。

事前登録を済ませた人は、当日の入場時に「QRコードが表示されたメールの画面」または「印刷されたQRコード」の提示が必要だ。4月28日から入場時受付用QRコード入りメールが順次送付されているので、メールボックスをチェックしておこう。

中野サンプラザ1階での一般入場受付は、午前9時頃から開始予定。先着順ではないが、中野サンプラザのエレベーターには乗員規制がかけられており、従来より人数を減らしての運用となる。このため、開場時間前に入場を希望する人が集中し過ぎた場合、開場時間になっても入場できない可能性もあるとのこと。

フジヤエービックでは、会場やエレベーターが密状態にならないよう、​余裕をもって来場するよう呼びかけている。なお、事前登録をしていても、発熱などの症状がある人は入場を断られる場合があるため、体調管理は万全にしておきたい。

今回は会場内での物販は行われないが、オンラインで最大50%オフのヘッドホン・イヤホンセールを5月9日まで実施しているほか、来場者登録済みの人限定、かつ事前予約制で、カスタムイヤホンの耳型を無料で採取するキャンペーンなども予定している。詳細はフジヤエービックのWebサイトを参照のこと。

ピックアップするブランド

■13階

  • Acoustune・MADOO(ピクセル)
  • Astell&Kern(アユート)
  • Campfire Audio・Unique Melody(ミックスウェーブ)
  • iBasso Audio・SHANLING(MUSIN)
  • Cayin(コペックジャパン)
  • iFi audio(トップウイングサイバーサウンドグループ)
  • NUARL

■15階

  • FiiO・Noble Audio・Cleer(エミライ)
  • final・DITA・FiR Audio(final)

Acoustune・MADOO(ピクセル)

Acoustuneや新ブランド・MADOO(マドゥー)のイヤホンを取り扱うピクセルのブースでは、Acoustuneの新製品「HS1790TI」、「HS1750CU」や、既存の「HS2000MX SHO-笙-」用オプションチャンバー「ACT02」を出展。

  • Acoustune「HS1790TI」(左)、「HS1750CU」(右)

  • Acoustune「HS2000MX SHO-笙-」用オプションチャンバー「ACT02」

  • ACT02をHS2000MX SHO-笙-に装着したところ

さらに、MADOOの第1弾製品として、マイクロプラナードライバー3基+BA ドライバー2基のハイブリッド構成からなるイヤホン新製品「Typ711」も登場する。

  • MADOO「Typ711」

Astell&Kern(アユート)

Astell&Kern初の完全ワイヤレスイヤホン「AK UW100」や、「A&ultima SP2000T」を始めとしたハイレゾオーディオプレーヤー、「A&futura SE180」専用のオプションDACモジュール「SEM4」の試聴展示がアユートのブースで行われる。

  • Astell&Kern「AK UW100」

  • Astell&Kern「A&ultima SP2000T」

  • 「A&futura SE180」専用のオプションDACモジュール「SEM4」

  • SEM4をA&futura SE180に装着したイメージ

同ブースではほかにも、アユートが取り扱うCHORDやULTRASONEの製品も展示される。

Campfire Audio・Unique Melody(ミックスウェーブ)

ミックスウェーブのブースには、米Campfire Audioが来日。14mmシングルプラナードライバーを搭載した新しいイヤホン「Supermoon」が登場する。国内での発売時期は2022年夏を予定しているが、価格は未定。

  • Campfire Audio「Supermoon」

同ブースではUnique Melodyの新イヤホンとして、国内60台限定の「MEST indigo」(4月28日発売・31万9,000円)や、発売時期・価格共に未定の「MEXT」なども出展。他にも未発表の新製品を多数展示するという。

  • Unique Melody「MEST indigo」

  • Unique Melody「MEXT」

iBasso Audio・SHANLING(MUSIN)

MUSINのブースには、iBasso Audioが2月に海外発表したポータブルオーディオプレーヤー「DX320」が登場。ロームのDACチップ「BD34301EKV」をデュアルで搭載しており、コルグの次世代真空管「Nutube」を積んだシングルエンド出力の交換用アンプモジュール「AMP13」が使える注目のプレーヤーだ。

同ブースではiBasso Audioブランドの製品に加えて、SHANLINGブランドの製品も展示される。展示内容は以下の通り。

  • ■iBasso Audio

    • DX320(標準アンプカード)
    • DX320(AMP12)
    • DX240(AMP8 MK2)
    • DX240(AMP3MOD)
    • DC06
  • ■SHANLING

    • M9 (AKM)
    • M7
    • ME800
    • MG600
    • UA5

同ブースでは数量限定のノベルティとして、「iBassoケーブルクリップ(復刻版)」と「MUSINクリーニングクロス」を配布。さらに、担当者にUA2を提示すると「UA2 専用レザーケース」をプレゼントする。

Cayin(コペックジャパン)

コペックジャパンは、約4年ぶりとなるCayinのフラッグシップポータブルプレーヤー「N8ii」(4月8日発売・43万9,890円)をはじめ、まもなく発売予定のBluetooth対応据置型真空管プリメインアンプ「MT-35 MK2 Bluetooth PLUS」など、ポータブル機から据置型まで多彩な製品を用意する。当日試聴できる据置機は以下の通り。

  • DAコンバーター「iDAC」
  • ヘッドホンアンプ「iHA-6」
  • ヘッドホンアンプ「HA-300」
  • プリメインアンプ「MT-35 MK2 Bluetooth PLUS」

同ブースではCayin以外にも、「UNCOMMON」「FIDUE」を含む3メーカーの製品を出展する。

  • ポータブルプレーヤー「N8ii」

  • 真空管プリメインアンプ「MT-35 MK2 Bluetooth PLUS」

iFi audio(トップウイングサイバーサウンドグループ)

iFi audioはポータブルに特化し、主にスマートフォンと組み合わせることを念頭に置いた「GO」シリーズから、既存のBluetoothレシーバー「GO blu」に続く第2弾新製品を参考出展。製品詳細についてはイベント当日に初披露となるが、「iFi audio GO」の名を冠した製品名になる模様だ。

  • iFi audio GO ???

NUARL

NUARLのブースでは、Pentaconnリケーブルに対応した有線タイプのハイレゾイヤホン「X147(仮称)」の試作機を出展する。

2021年11月の同社の発表によれば、このイヤホンは開発中の新型NUARLドライバー(ダイナミック型フルレンジシングル)を搭載した初の製品としてリリース予定。自然な音の広がりを再現するHDSS技術を採用し、さらに音質チューニング変更機能を盛り込む見込み。当日の展示内容に注目したい。

  • NUARL「X147(仮称)」のデザインイメージ

FiiO・Noble Audio・Cleer(エミライ)

エミライブースでは、同社が取り扱うFiiO、Noble Audio、Cleer、MYTEK、Benchmark、Ferrum各ブランドの製品を出展する。

Noble Audioからは、同ブランド初のノイズキャンセリング(NC)搭載完全ワイヤレスイヤホン「FALCON ANC」(5月13日発売予定・実売19,800円前後)が登場。来場者の注目を集めそうだ。また、ユニバーサルIEM(インイヤーモニター)の最新シリーズ「KUBLAIKHAN」や「KADENCE」、「JADE」、「DXII」を国内初公開する。

  • Noble Audio「FALCON ANC」

FiiOからは、4.4mmバランス出力対応のBluetoothアンプ「BTR7」と、超小型USBドングルDAC「KA1」が国内初公開。ほかにも、CleerからはハイブリッドNC搭載の完全ワイヤレスイヤホン「ALLY PLUS II」(3月発売、実売17,820円前後)に加えて、NC搭載の“ハイコストパフォーマンスモデル”「ROAM NC」が国内初展示される。

  • Cleer「ALLY PLUS II」

final・DITA・FiR Audio(final)

finalブースでは、自社ブランドのfinalやagをはじめ、シンガポールのDITAやアメリカを拠点とするIEMブランド・FiR audioといった、同社取り扱いブランドの製品を出展する。

finalからは新しい完全ワイヤレスイヤホン「ZE2000」が登場。発売に先がけていち早く展示し、試聴も可能だ。また、DITAの新しいフラッグシップイヤホン「Perpetua(パーペチュア)」、FiR audioの新IEM「Frontierシリーズ」の試聴もできる。

  • finalブースの主な出展内容