LINEにいきなり「電話番号の認証」が届く原因は?
LINE公式アカウント(下図参照)から突然、「電話番号の認証を行ってください」というメッセージが届くことがあります。自分の操作に関係なく、LINEに電話番号認証を求められるケースは次の3つが想定されます。
- 企業の公式アカウントから「LINE通知メッセージ」が届いたとき
- 第三者が引き継ぎなどの際、電話番号を誤って入力したとき
- 乗っ取り、いたずらなど悪意のあるアクセスを受けたとき
上に掲載した画面を見ての通り、企業などの公式アカウントから「LINE通知メッセージ」が届いた場合と、第三者が自分の電話番号を入力した場合では、メッセージの内容がまるで異なります。
第三者のアクセスが疑われる場合は無視しましょう。その後、家族や友人、知人を名乗る人物から連絡がきても、決して認証番号を教えてはいけません。
「LINE通知メッセージ」とは?
2018年3月に開始された「LINE通知メッセージ」は、企業公式LINEアカウントから一般アカウントに向けて、LINEが仲介したうえでメッセージを配信する仕組みです。LINE通知メッセージには次の特徴があります。
- 公共性や必要性の高いメッセージの配信に限られる
- 広告目的のメッセージは配信されない
- ユーザーがLINEに登録した電話番号と企業が認知した電話番号がマッチした場合に配信される
- ユーザーがその企業公式アカウントを友だち登録していなくても配信できる
- 通知メッセージを配信する際に電話番号認証(SMS認証)を行う場合がある
- 配信側はアカウント名の横に「緑または青のバッジ」が付いた企業公式アカウントに限られる(灰のバッジは対象外)
友だち登録をしていなくてもLINE通知メッセージが配信される例としては、日本郵便の配送予定通知サービス「eお届け通知」があります。
LINE公式アカウントからの電話番号認証に応じる手順
ここでは、郵便局の「eお届け通知」からLINE通知メッセージが配信された場合を例に、LINE公式アカウントからの電話番号認証に応じる手順を解説します。はじめにLINE公式アカウントとのトーク画面を開いて、下記の項目を確認してください。
- LINE公式アカウントにバッジが付いているか
- 通知メッセージの「送信元公式アカウント」にバッジが付いているか
- 「送信先の電話番号」が自分のLINEアカウントに登録したものと一致しているか
LINE公式アカウントが電話番号認証を求める理由
LINE通知メッセージは、企業公式アカウントと一般ユーザーの間をLINEが仲介する仕組みとなっています。そのため、企業が認知している電話番号とユーザーがLINEアカウントに登録している電話番号が一致しているか確認するため、LINE公式アカウントがユーザーに電話番号認証を求める場合があります。
また、LINE通知メッセージが配信される際、長い間(180日以上)SMS認証を行っていないアカウントに対して、LINE公式アカウントがSMS認証(つまりは電話番号認証)を求める場合もあります。
LINE公式アカウントから突然「電話番号の認証を行ってください」というメッセージが届く背景には、これらの理由があります。
電話番号認証やSMS認証をせずに放置するとどうなる?
LINE公式アカウントに届いた電話番号認証のリクエストに対して、何もせず放置するとどうなるでしょうか? LINE通知メッセージを使ったサービス(郵便物の受け取り、航空機の発着案内など)は受けられなくなりますが、それ以外に大きな不都合は起きません。LINEアカウントがロックされたり、凍結されることはないので過度に心配しなくて大丈夫です。
LINE通知メッセージの受信を拒否するための設定方法
LINE通知メッセージは、友だちになってもいない企業アカウントから予告なく送られてくるので、受け取りたくない人も多いでしょう。特定の企業アカウントの通知メッセージを拒否したい場合は、その公式アカウントをブロックすればOKです。すべてのLINE通知メッセージを受信拒否したい場合は、次のように設定を変更します。
まとめ
自分で操作した覚えがないのに、LINE公式アカウントから電話番号認証を求められると、きっと不安になることでしょう。乗っ取りなどの危険がある場合は、LINE公式アカウントからのメッセージも注意を促す内容となっています。 一方、郵便局「eお届け通知」のように公共性の高い企業公式アカウントから通知メッセージが届いた場合は、この記事で紹介したように認証してメッセージを開いても、無視しても問題はありません。それでも不安に思う場合は、LINE通知メッセージを一切受け取らないように設定変更しておくとよいでしょう。