ゲーミングマウスをあれこれ試すうちに、気になってくるのがロジクールG「PRO X SUPERLIGHT Wireless Gaming Mouse」の存在。周辺機器メーカーの大家たるロジクールが世界のeスポーツプレイヤーに送る主力デバイスで、『CS:GO』や『VALORANT』の競技環境でも多く目にする製品です。今回製品を試用する機会があったので、かんたんにインプレッションをお届けします。

さらさら、しっとりな表面加工

さっそくパッケージからチェックしていきましょう。側面にはおそらくFPSゲーム『CS:GO』で実績のあるスポンサーチームのエンブレムがあしらわれています。下から2番目の「Natus Vincere」に所属する「s1mple」選手は製品ページにも登場しており、このマウスの愛用者。先日幕を閉じたeスポーツ大会「IEM Katowice 2022」でも、発売されたばかりのマゼンタ版を使うところが視聴者の注目を集めていました。

  • パッケージの様子

  • 「世界中のプロに選ばれるギア」としてTSMやG2、Natus Vincereなど著名チームのエンブレムがあしらわれています

  • 開封。今回お借りしたのは真っ白なモデルです

  • 付属のUSBドングルとアダプター。一般的なType-Aで、出っ張りは最小限の小ささ

  • マウス全景

マウス本体に肉抜きはなく、しかもクリックボタンやサイドボタン、ホイールあたり以外に継ぎ目が見当たらないユニボディのような成形になっています。さらに特筆したいのが、さらさらでしっとりとした表面加工を実現する白いペイント。超軽量を追求する無垢素材のマウスに比べてとても質感が高く、さらにグリップ感にも優れています。ただ、汗に濡れるとちょっと滑りやすくなる印象。白熱のゲームプレイ時には気になることがあるかもしれません。

充電用端子はUSB microBですが、2020年末発売の製品なのでやや致し方ないところ。付属のケーブルはマウスとガッチリ接続でき、激しいゲームプレイ中でも端子に負荷がかからない仕様になっていました。とはいえ皮膜は一般的なビニールで、取り回しはあまり良くありません。緊急時に使えないことはないという程度でしょうか。

  • USB microB端子を搭載。次期モデルはType-Cにしてほしいです

  • マウスとガッチリ接続できます

また、充電といえばワイヤレス充電システム「POWERPLAY」に対応している点もポイントです。POWERPLAYはマウスパッドに給電機能を搭載したLogicool独自の機構で、対応するマウスなら自動で無線充電を行えます。

操作感は抜群、ずっと使ってきたみたいに

センサーには最大25,600 DPIまで設定できる「HERO 25K」を搭載し、付属のUSBドングルとは独自の「LIGHTSPEED」で接続。特設ページによると競合メーカーの有線接続よりも高速なレスポンスを実現したとのことで、世界のトップeスポーツプレイヤーの支持を受けているとのこと。

試用にあたっては、FPSゲーム『VALORANT』をいつもどおりプレイしました。普段使っているマウス「Xlite Wireless Gaming Mouse」と同じようにDPIを800に設定したところ、だいたい似たようなマウス感度になりました。驚いたのはその圧倒的な持ちやすさ。手のひらが大きく当たる天面は平べったく、指が当たる面の角度も自然で快適そのもの。1時間もゲームを遊んでいるうちに、もはやいつもと違うマウスを使っている気がしないほど手に馴染んでいました。シビアなゲームプレイでも全く不自由に感じることはなく、すぐに欲しくなってくる始末です。

  • 61gという軽さ

今買っていいのか気になる

今回の試用を通してかなり欲しくなりましたが、気になるのは発売日が2020年12月末と少し前な点です。ゲーミングデバイスの性能に新旧で優劣がつくことはそんなにありませんが、買った直後に新モデルが発売される事態は避けたいところ。価格も実売で15,000円前後とお安くはないので、もうしばらく悩んでいようと思います。

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