ヤフーは2月17日、「ヤフオク!」におけるキャンセル時の仕様を3月22日より変更すると発表した。落札者削除時、出品者や落札者のどちらかに自動で悪い評価が付く仕様を廃止する。取引キャンセル時の操作も簡略化する。変更の対象となるのは、ブラウザ版(PC版、スマートフォン版)とアプリ版(iOS、Android)。アプリでの対応は順次進めていく。

今回の変更は、出品者と落札者の間で円満にキャンセルの合意があっても、自動で悪い評価が付かないようにするもの。従来までは、出品者が落札者削除をする際、「出品者都合」もしくは「落札者都合」のいずれかを選択したほうに自動で「悪い」評価が付く仕様だった。また、出品者都合で落札者を削除をした場合、出品者側に自動で「悪い」評価が付いていた。

変更後では、落札者削除の際に自動で「悪い」評価が付かないようになり、出品者に対しても自動で「悪い」評価が付かなくなった。ただし、手動での評価は可能。

併せて、「取引中止」の操作で落札者への返金と落札者削除が同時に行われるように変更する。これまでは、出品者により取引中止(落札者への返金)が実行されていても、期限までに落札者削除がなかった場合、出品者に落札システム利用料が発生していた。

変更後は、Yahoo!かんたん決済を利用した商品の場合、期限までに出品者が取引中止を行うと、落札者への返金と落札者削除が同時に実行され、落札システム利用料が発生しなくなる。

まとめて取引では、従来まではまとめて取引に出品者が同意した後は、落札者削除操作や取引中止操作ができなかった。変更後は、同意後であっても取引中止操作ができるようになる。取引中止を行うと、落札者への返金と落札者削除も同時に実行される。