ダイキン工業は2月1日、2月の「省エネルギー月間」に合わせ、このほど全国529名の男女を対象とした「エアコン暖房と省エネに関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。

  • 「1年間のうちで冬の時期(1〜2月頃)が、最も電力使用量が多くなることを知っていましたか?」

「1年間のうちで冬の時期(1〜2月頃)が、最も電力使用量が多くなることを知っていましたか?」との質問には、約7割(67.9%)が「知っていた」と回答した一方で、約3割(32.1%)は冬のほうが電気代が高いことを「知らなかった」と回答。

総務省の統計によると、毎年2〜3月の電気代支出が1年間の中でも大きく、通常、電気代は当月に使用した分を翌月に支払っていることから、一般家庭においては気温が下がる1〜2月の電気使用量が大きくなっていると推察できるという。

  • 毎年2〜3月の電気代支出(1〜2月の電気使用分)が1年間の中でも大きい

暖房使用時のほうがエアコンの消費電力は大きくなる理由として、ダイキンは外気温とエアコンの設定温度(室温)の差が大きいほど、屋外と室内の間で運搬する「熱」の量が多くなり、そのぶん消費電力が大きくなるためだと説明する。

冬は外気温が 「0°C以下」になることもあり、外気温と設定温度の差が大きくなることが多いことから、エアコンの消費電力も大きくなるとのこと。

  • 外気温とエアコンの設定温度(室温)の差が大きいほど、消費電力が大きくなる

また、「自宅で使用している暖房器具は何ですか?」という問いには、エアコンが最多で72.0%。続いて、石油・ガスファンヒーター・ストーブ(35.5%)、電気ファンヒーター・ストーブ(25.5%)、ホットカーペット・電気毛布と続いた。ほかの暖房器具に比べて多くの家庭に備わっているエアコンは、夏場だけでなく冬場も活用されていることが明らかになった。

「エアコンの暖房使用時、どのような省エネの取り組みを実施していますか?」という問いには、「設定温度を控えめにする(53.6%)」、「暖かい服装で過ごす(36.1%)」、「エアコンを長時間使用しない(30.2%)」となった。ダイキンは、定期的なフィルター掃除や加湿などといった省エネ対策の実践を推奨している。

  • 「エアコンの暖房使用時、どのような省エネの取り組みを実施していますか?」

「家庭での省エネに対する意識は高まっていますか?」との問いに対しては、「高まっている」「どちらかといえば高まっている」との回答は全体の約7割(65.6%)に上った。一方で「地球環境や省エネを意識していますか?」と尋ねると、「意識している」「どちらかといえば意識している」と回答した人の合計は約半数(54.9%)に留まった。

なお、ダイキンは冬の暖房におけるエアコンの省エネ方法として、以下のような内容を挙げている。

  • 設定温度をたった1℃下げるだけで約10%もの省エネ
  • 加湿器などで湿度を上げると体感温度が上がり、エアコンの設定温度の上げ過ぎも抑える
  • 空気清浄機やサーキュレーターなどで空気を撹拌(かくはん)し、天井側と床側の温度ムラを抑える
  • こまめなオンオフは避け、短時間の外出であればつけっぱなしにする
  • 定期的に室内機のフィルターをキレイにして風の通りをよくする
  • エアコンの省エネ性能を意識して、環境負荷や電気代も把握する
  • 冬の暖房におけるエアコンの省エネ方法