エミライは、手持ちのリケーブル対応イヤホンを完全ワイヤレス化でき、aptX Adaptiveの96kHz/24bit伝送にも対応するFiiO Electronicsの耳掛け式Bluetoothレシーバー「UTWS5 MMCX」を12月23日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は17,600円前後を見込む。
Bluetoothレシーバー部とリケーブル用コネクタを備えた耳掛け式ワイヤーで構成した、UTWSシリーズの最上位機種。手持ちのMMCXリケーブル対応イヤホン(別売)を接続して、完全ワイヤレスイヤホンとして使える。今後、ピン外径0.78mmの2ピンコネクターモデルも発売予定だ。
既存の「UTWS3」ではクアルコムのBluetooth SoCに内蔵しているDACを使い、左右独立アンプを搭載するという構成だったが、UTWS5ではBluetoothレシーバーとしては異例となるDACアンプ一体型チップ「AK4332」を左右独立搭載し、音質向上を追求。低ノイズフロア、高SN、約40%の出力向上を実現したという。
さらに、クアルコムのフラッグシップBluetoothチップ「QCC5141」を採用し、Bluetooth 5.2に準拠。コーデックはSBC/AAC/aptXに加えて、aptX Adaptiveもサポートする。スマートフォン側が対応している場合は、aptX Adaptiveの最高品質である96kHz/24bit伝送が可能だ。状況にあわせて親機と子機を切り替えて安定した接続を実現する「TrueWireless Mirroring」にも対応する。
QCC5141では、前世代のチップ「QCC3020」と比べてワイヤレス通信の安定性が向上したほか、aptX Voiceテクノロジーによって通話品質も改善。音楽リスニングだけでなく、オンライン会議での通話などでも活用できるとする。
スマホなどのBluetoothデバイスの音量調節とは別に、独自の32ステップの音量調節機能を装備。音量レベルを記憶するため、電源をオンにするたびに音量を調整する必要はないという。
UTWS5本体はIPX4防水仕様。側面に大型の物理ボタンを備えており、ボタン機構を改善することで誤タッチを減らし、最小限のタッチ操作で再生/停止などの各種機能が利用できるようにした。そのほか、「FiiO Control」アプリや「FiiO Music」アプリからの各種設定変更に対応する。
連続再生時間は単体で最大約8時間。ケースのフル充電でUTWS5を3~4回フル充電でき、トータルで30時間以上使えるとする。充電ケースはUSB Type-Cの有線充電に加えて、ワイヤレス充電にも対応する。UTWS5単体の重さは片側約8g(イヤホンを除く)。USB Type-C充電ケーブルなどが付属する。