コーウェイ・ジャパンは12月9日、加湿機能を搭載した空気清浄機「AIRMEGA 250H」を12月15日より日本国内で発売すると発表しました。発表に先立ってはメディア向けの製品体験会が開催され、「衛生性とデザインにこだわった」というこの製品の特徴をアピールしました。
1989年にソウルで設立されたCOWAYは、浄水器/空気清浄機/温水洗浄便座/衣類清浄機などの生活関連製品からはじまり、とくに水と空気に関しては世界トップクラスの研究開発インフラを構築しているといいます。
その「水」「空気」についての知見が生きる製品ジャンルのひとつが、今回発表された加湿空気清浄機。加湿機能を搭載した空気清浄機では、その湿気が雑菌やカビの原因となり、空気をむしろ汚してしまうということもあるのですが、今回発表された「AIRMEGA 250H」では、衛生的に加湿を行うためにさまざまな工夫をしています。
まず、フィルター配置については加湿フィルターと空気清浄フィルターを独立配置し、空気清浄のみを行う際は加湿フィルターを通らない流路をとるようにしました。これにより、加湿機能を使用しない際の空気清浄能力のロスを抑えるのと同時に、不要なときに加湿フィルターを気流が通過することで加湿フィルター内の雑菌が風に乗って部屋中にばらまかれてしまうことを回避できます。
そして、そもそもの雑菌やカビの発生を抑制するための機能も搭載しています。加湿器で雑菌やカビが発生しやすいのは、空気に湿気を与える加湿フィルターや給水タンクからの水を受けて加湿フィルターに水を吸い上げさせる加湿トレーが濡れた状態で放置されることが原因。そこで「AIRMEGA 250H」は、加湿機能の停止時にはすぐに加湿トレーへの給水を遮断。そして加湿フィルターには一定時間の送風を行います。これにより、加湿機能を使わない際に加湿トレー・加湿フィルターを乾燥させ、濡れたままのトレー・フィルターで雑菌やカビが発生・増殖するのを防ぎます。
そしてフィルター・トレーを乾燥させるわけにはいかない加湿運転時は、90分ごとにトレーの水を電気分解して次亜塩素酸を生成し、トレーとフィルターの除菌を行います。このように加湿停止時/加湿時の双方で雑菌・カビを抑制することで、衛生的な加湿・空気清浄を行えるというわけです。
このほか、給水タンクを取り出しやすい上部に配置し、加湿フィルターも着脱・水洗いがしやすい給水トレー一体型のものにするなど、使い勝手にも配慮。また、水換えを促す通知機能やこまめな掃除を助ける「お手入れキット」なども備えています。
空気清浄機能のパワフルさはシリーズの他の製品同様。プレフィルターと集塵・脱臭一体型のMax2 Greenフィルターという構成で、0.01マイクロメートルの超微細粒子を99.999%除去し、抗菌フィルターのはたらきでキャッチしたウイルス・有害菌を99.9%不活性化するといいます。
こういった「衛生的な加湿」の機能を搭載したCOWAY製品の国内展開は、今のところ本機のみ。今後の予定についても現時点では未定とのことでした。