MM総研は2018年9月~2021年7月にかけて5回にわたり行った調査に基づき、携帯電話端末の購入実態レポートを発表した。同社によると、2018年9月の調査では13.0%だったオンライン購入の比率は2021年7月には23.3%と大幅に増加したものの、実店舗での購入が2021年7月時点でも70.3%を占めているという。
オンラインの比率が拡大している背景については、コロナ禍でキャリアショップの営業時間が短縮されて各キャリアがオンラインショップへの誘導を強化したこと、ahamo/povo/LINEMOといったオンライン専用プランの投入、オンライン志向の強いデジタルネイティブ世代の増加などがあると分析している。
より詳細にみると、携帯電話会社・MVNOの店舗での購入の比率の現象が目立ち、そのぶんが「携帯電話会社・MVNO のホームページ(オンラインショップ)」と「メーカーのホームページ(オンラインショップ)」に移っていることが見てとれる。
端末購入の際に参考にする情報源としては、2018年9月時点では最も重視されていた「店員の話」が減って「メーカーのホームページ」「携帯電話会社・MVNOのホームページ」を挙げるユーザーが増えている。前述のように購入場所が実店舗からオンラインへシフトしていることの影響だろう。
端末選定の際に重視する点としては「価格」がもっとも多く、42.7%のユーザーが挙げている。2018年9月から2021年7月にかけて9.2ポイントの増加になっており、2018年9月時点では価格と同じくらい重視されていた「デザイン(色・形状・サイズ)」に2021年7月時点では12.9%の差をつけている。年齢別でみると高齢者ほど価格を重視する傾向が高く、また60歳以上では「操作性」を、10代と20代では「カメラ・動画撮影機能」を重視するという回答が多かったという。
調査概要
- 調査対象:15~69歳の男女
- 回答件数:プレ調査約24,400人~約31,200人/本調査約1,000人~1,700人 ※調査時期によって回答人数が異なる
- 本調査対象条件(2021年7月実施の場合) -利用端末:新品で購入したスマートフォン -契約サービス:音声通話サービスを含む(データ通信のみでない) -契約時期(プラン変更含む):2021年1月以降
- 調査方法:Webアンケート
- 調査時期:2018年9月、2019年2月、2020年2月、2020年12月、2021年7月の計5回