米Nikeは11月18日(現地時間)、オンラインゲーミングプラットフォーム「Roblox」内で「NIKELAND」の提供を開始した。3Dアバターで友達とミニゲームを競い、ショールームでNikeブランドのギアを試したり、自作のミニゲームを作れる。スポーツとゲーム、ファッションを融合した体験を楽しめる。

Facebookが「Meta」に社名を変更して"メタバースの企業"を宣言してから、インターネットの次の進化として「メタバース」が話題になっているが、Robloxはゲーム分野からメタバースの可能性を開拓しているサービスとして注目されている。Nikeは2019年にRobloxで「Nike Air Max Day」の限定バンドルを提供しており、今回はそれ以来となる2度目のRobloxとのパートナーシップだ。前回よりRobloxの世界をNikeに融合させた取り組みになっている。

Robloxでは、公開されているオンラインゲームをプレイしながら友達と一緒に過ごし、また「Roblox Studio」という開発ツールを使ってゲームを作成して公開することが可能。クリエイターとプレイヤーのコミュニティを作るプラットフォームであることから「ゲーム版YouTube」と呼ばれている。欧米で小中学生やティーンエイジャーの間で爆発的な人気を獲得しており、L.O.L Surprise!やVansのようなキッズ/ティーンエイジャー向けのブランドからGucciのような高級ブランドまで、様々な企業がメタバースでのマーケティングの調査を兼ねてRobloxに進出している。

NIKELANDはオレゴン州にあるNike本社を意識したデザインになっている。サッカーフィールド、バスケットボールコート、テニスコート、競技用トラックなど、広大な敷地に様々なスポーツ施設を備え、走り回るだけでフィールドアスレチックのようで面白い。

ゴールドコインとブルーコイン、様々なイースターエッグが隠されていて、ボルダリングのホールドを渡ってトップにあるコインをゲットするというように、敷地を探索しながら収集していく。ゴールドコインはショップでの買い物、ブルーコインはビルドに使用し、コインはミニゲームや探索から得られるので、Robloxのゲーム内通貨「Robux」を使う必要はない。ショップでは、スポーツグッズや家具といったアクセサリ、Nikeのシューズやスポーツウェアなどを入手でき、アバターにNikeのギアを装備すると、スピードアップなど特殊な能力を得られる。また、加速度計を備えたモバイルデバイスを使って、実際の身体の動きをロングジャンプやダッシュといったゲーム内の動きに活かせる。

ゲームモードで遊べるミニゲームは、Tag(鬼ごっこ)、ドッジボール、The Floor is Lava(地面が溶岩)の3つだけと少ないが、NIKELANDツールキットを使い、好きなスポーツをミキシングして自作のミニゲームをビルドできる。