シャープ8Kで仏像鑑賞する「みほとけ調査」。東博で11月16日から

シャープの8K技術を活用した展示イベント「8Kで文化財みほとけ調査」が、東京・上野にある東京国立博物館(東博)で11月16日から12月5日まで特別公開される。会場は東博の法隆寺宝物館中2階。入館にはオンライン事前予約が別途必要。

「8Kで文化財みほとけ調査」展示会場のイメージ

シャープと文化財活用センター、東京国立博物館が共同開発した「8K文化財鑑賞ソリューション」を用いたイベント。来場者は70V型8Kディスプレイに表示された、ガンダーラ(現パキスタンのペシャワール地域周辺)や中国、日本で作られた3体の仏像の高精細3D画像を鑑賞でき、画面に近づくと拡大、遠ざかると縮小、左右から覗き込むと回転、というように鑑賞者の動きに画像が連動するという。

さらに、新開発の懐中電灯型デバイスを用意。細部を確認したい場所にデバイスを向けると、その部分が明るく映し出され、直感的な操作で細部の技巧や精緻な装飾をじっくり鑑賞できるとする。テキストや音声によって、各仏像の見どころ紹介や3体を比較した解説なども行う。

なお、期間中は3体の仏像の実物が館内で公開され、実物の迫力と緻密な8K 3D画像の両方の体験を通じて、仏像の魅力を深く味わえるとしている。

(左から)「菩薩立像」(クシャーン朝・2世紀)/「十一面観音菩薩立像」(唐時代・7世紀)/「菩薩立像」(鎌倉時代・13世紀)

8K文化財鑑賞ソリューションは、シャープの「8Kインタラクティブミュージアム」をベースとしており、通常は間近で見たり、手に取ったりできない貴重な美術品や工芸品などの文化財を高精細画像化して8Kディスプレイに表示。直感的な操作で画像を拡大・縮小、回転させながら鑑賞できるのが特徴だ。2020年に開催した「8Kで文化財『ふれる・まわせる名茶碗』」などで利用されている。