「松弁ネット」とは、松屋フーズが提供するお弁当の予約サービス。牛めしやカレーの「松屋」、とんかつ専門店の「松のや」「松乃家」など、全国1,100以上の系列店舗のお弁当をネットで予約し、指定した時間に指定した店舗で受け取ることができます。
この「松弁ネット」が2021年10月4日から、PayPayミニアプリでも利用できるようになったので、早速、利用してみました。
PayPayのミニアプリで「松弁ネット」が使えると何がいい?
PayPayアプリには、「PayPayモール」や「PayPayフリマ」、「Uber Eats」など、さまざまなミニアプリが用意されています。ミニアプリの利点は、アプリのインストールやユーザー登録などをしなくても利用できるところ。
「松弁ネット」はWeb予約サービスなのでインストールは必要ありませんが、サービスを利用するためには新規会員登録が必要です。頻繁に利用するサービスならともかく、ちょっと利用してみようかな、くらいの軽い気持ちの場合、新しく会員登録するのはちょっと面倒。
でもPayPayミニアプリからなら、「松弁ネット」と連携するだけで使えるようになります。実際にはPayPayに登録されている情報と、ミニアプリからのお知らせの権限付与などに同意することで、すぐにお弁当の予約サービスが利用できるようになりました。
最短15分後から注文したお弁当を受け取れる
「松弁ネットミニアプリ」では最短15分後から24時間後までの時間を自分で指定して、お弁当を受け取ることができます。どの店舗で受け取るかを選択し、受取の日時を選択。そしてメニューを選びます。
松屋のメニューには、牛めし、カレー、おすすめ・期間限定メニュー、おもちゃ付きファミリーセットなどが並びます。筆者は「お得なクーポン適用中!」の「創業ハンバーグビーフカレー(並盛)」を選択。本来なら720円のところ、100円引きになっていたのでお得でした。なお、メニューや金額は、今回使ったPayPayの「松弁ネットミニアプリ」も、Web予約サービスの「松弁ネット」も同じものになります。
「松弁ネットミニアプリ」のメリットとデメリット
「松弁ネットミニアプリ」のメリットは何といっても、PayPayアプリから、会員登録などの手間なくサービスが利用できるところ。筆者は取材先から戻る電車の中で注文依頼をして、降りる駅付近の松屋でお弁当を受け取ったのですが、タップしたり、選んだりするだけでスムーズに操作できました。
こうやって移動中に注文しておけば、店舗で待ち時間なくお弁当を受け取れるのが便利。目的の松屋に着いた時には筆者のお弁当はすでに出来上がっていて、スタッフに注文番号を伝えるだけで受け取ることができました。
ただ、ちょっと気になったのが、決済前の画面に、「※ミニアプリのご注文では、松弁ポイントの付与は無く、松弁ポイントをご利用した決済も出来ません。」と書かれていたこと。なんだ? 松弁ポイントって!
そこで本家の「松弁ネット」で新規会員登録をして調べてみました。
実は「松弁ネット」では会計10円毎に1ポイントの松弁ポイントが付与され、1ポイント=1円として、10ポイント単位で決済に利用できるようです。しかも新規会員登録で100ポイントを獲得しちゃいました。
PayPay STEPの達成率によっても異なりますが、PayPayの「松弁ネットミニアプリ」のポイント還元率は0.5~1.5%のところ、「松弁ネット」では10%のポイントが得られるということ。松弁ポイントは松屋フーズグループ関連でしか利用できないものとはいえ、頻繁に利用する人なら10%のポイント還元はかなりのインパクトです。
松屋フーズのテイクアウト、豊富な決済手段に悩む
実は「松弁ネットミニアプリ」の提供開始を記念して、10月18日から「超PayPay祭 松弁ネットで超おトクキャンペーン」が開催されます。「松弁ネットミニアプリ」または「松弁ネット」の利用代金をPayPayで支払うと、その金額の最大10%のPayPayボーナスをもらうことができるというもの。
ただこのキャンペーンでも、「松弁ネットミニアプリ」だと0.5~1.5%+キャンペーン最大10%のところ、「松弁ネット」では10%+キャンペーン最大10%となり、さらにお得になるのです。キャンペーン期間は2021年10月18日9時~11月28日23時59分。付与上限は1回当たり1,000円相当、開催期間中5,000円相当となっています。
取りあえずこのキャンペーン期間中には松屋グループのお弁当を食べるとして、ちょっとお試しで使いたい人は「松弁ネットミニアプリ」で手軽に、頻繁に松屋グループの店舗を利用する人なら、「松弁ネット」でがっつりポイントを貯めてみるのがいいのかなと思います。
なお松屋フーズでは、「松弁ネット」のほかに、スマホで簡単に注文と決済ができる「松屋モバイルオーダー」と、お弁当を自宅まで届けてくれる「松弁デリバリー」のサービスも行っています。松弁ポイントの付与率や利用方法は同じ。
これまではこれらのサービスの事前決済時にクレジットカード、PayPay、LINE Payが利用できましたが、10月5日からはau PAY、メルペイが加わって、さらに決済の選択肢が増えました。便利になる反面、いったいどれで支払うのが一番得なのか、頭を悩ませる筆者なのでした……。
現金を使わず、手軽に支払えるキャッシュレス決済。多くの会社が独自のサービスを展開し、それぞれに強みを持っています。連載「モバイル決済ミニ情報」では、主にスマートフォンを使った決済サービスにまつわる小ネタを紹介していきます。 |