ルームエアコンの「白くまくん」は、日立ジョンソンコントロールズ空調の人気シリーズ。この白くまくん最上位「Xシリーズ」の2022年モデルが10月末から発売となります。Xシリーズは「清潔性」に関する先進的な機能を搭載していますが、新モデルではさらに「凍結洗浄ヒートプラス」機能が加わりました。こうした機能を説明するプレス向けオンラインセミナーから紹介します。

  • 日立ジョンソンコントロールズ空調のルームエアコン、白くまくん「Xシリーズ」

  • Xシリーズのラインナップは能力別に11モデル

油汚れにも対応する「凍結洗浄ヒートプラス」機能

エアコンでもっとも汚れやすく、掃除がしくいパーツといえば熱交換器です。熱交換器は、金属板がミリ間隔でミルフィーユのように重なっているパーツ。板と板の間が狭く、ブラシが届きません。

このため、最近の高機能エアコンの一部は、熱交換器を冷やして結露させ、この結露水で熱交換器の間に潜む汚れを落とす機能を搭載しています。白くまくんXシリーズも熱交換器を一度凍らせ、霜が溶けたときの水分で熱交換器を洗浄する「凍結洗浄」機能を従来モデルから搭載しています。

  • Xシリーズは清潔性にこだわったエアコン。既存モデルでも、凍結洗浄のほか、ファンについたホコリをブラシで洗浄する「ファンロボ」、室外機の熱交換器まで凍結洗浄する室外熱交換器お掃除機能を搭載していました。新モデルでも、これらの機能は継続しています

  • 室外機まで凍結洗浄するエアコンは少数派。ちなみに、エアコン全体の消費電力は約80~90%が室外機の運転によるものといわれているそうです。室外機の内部が汚れると運転効率が落ちてくるので、室外機をキレイに保つ機能は省エネにも貢献します

新モデルでは、この凍結洗浄機能が「凍結洗浄ヒートプラス」に進化。熱交換器を凍結させる前に約56℃に加熱し、熱交換器に付着した油汚れをはがれやすくしてから、凍結洗浄させます。これにより、ホコリやカビ、ニオイの元となる成分だけでなく、油汚れも落としやすくなっています。

  • 熱交換器を温めてから凍結させることで、油を融解してはがれやすい状態を作り出します

  • 油汚れが付着した熱交換器を従来の「凍結洗浄」と新しい「凍結洗浄ヒートプラス」で洗浄した比較写真。凍結洗浄だけだと、茶色い汚れが少し残っているのがわかりますね

通風路に菌やウイルスが繁殖しにくい銅合金素材を採用

従来のXシリーズは、熱交換器が落ちた水を受ける排水トレイの素材に、除菌やヌメリ抑制に効果がある銅素材を採用していました。新モデルでもこの排水トレイは継続、さらに風の通り道であるフィルターや通風路、フラップにも抗菌効果を持つ銅合金素材を用いています。銅合金は銅とニッケルをメインの素材としたものです。銅の抗菌性とニッケルの耐食性を両立する素材だとしています。

  • 風が通る道に抗菌作用がある銅合金を使用。加えて、通風路のフラップをヒートプラスで高温加熱することで、カビの抑制効果を高めます

  • ステンレスやプラスチック素材と比較した銅合金の除菌性能

AIで換気の補助をする運転モードを搭載

白くまくんXシリーズは、室内の人数や活動量などを検知する「くらしカメラAI」も特徴的。新モデルでは、くらしカメラAIを使って換気をサポートする機能も搭載しました。室内にいる人数と活動量を検知し、室内の二酸化炭素濃度を測定。二酸化炭素の濃度が一定以上になったとみなすと、換気タイミングを音声で知らせる機能です。また、換気を検知した場合は運転をコントロールして、ムダな過剰運転を抑えます。

  • 室内にいる人の数や運動量をもとに、二酸化炭素の濃度を計算して換気タイミングをお知らせ

  • 換気していることを検知したら、室温の変化を抑えつつムダな運転をカット

最近はエアコン自体に換気機能を搭載する製品も登場していますが、換気機能を持つエアコンの配管は一般的なエアコンより太くなるため、工事が難しい住宅もあります。白くまくんの新Xシリーズは自動換気こそできないものの、換気サポート機能によって、昨今の換気を重視するニーズに近づけた製品です。

各メーカーのラインナップで最上位クラスのエアコンは、人の出入りが多いリビングに設置されることが多いもの。そして、最近はリビングとキッチンが一体化している家庭も増えています。キッチンで油を使った調理をすると、揮発した油をリビングのエアコンが吸い込んで熱交換器がベタ付くことがあります。

日立によると、このベタ付きに菌やカビ、花粉といったゴミが付着することで、汚れ落ちが悪くなるそうです。白くまくんXシリーズの新機能となる凍結洗浄ヒートプラスは、このような油汚れにさらされるリビングのエアコンにとって、救世主となるかもしれません。