三菱重工業(以下略、三菱重工)と三菱重工グループで物流システム商品の開発・設計・製造・販売を行う三菱ロジスネクストは9月13日、AI映像解析技術により人の接近を検知し警告を促すフォークリフト事故防止システム「グッドファインダー」を開発、販売を開始したことを発表した。

  • 「グッドファインダー」のシステム構成イメージ(同社資料より)

    「グッドファインダー」のシステム構成イメージ(同社資料より)

「グッドファインダー」は、近距離用と遠距離用の2種類の監視カメラを合計11台設置し周囲を監視。フォークリフトの状態に合わせて検知モードを停⽌中、近距離監視、遠距離監視に自動で切替対応する。映像は独自のAI映像解析技術により人を高速・高精度で検知、警告音とLEDランプの点灯により運転手に強い警告を発する。運転席横のモニター「グッドビュアー」では音とともに検知した方向を表示する。また停車時には人を検知し発信を抑制する機能も標準搭載している。

  • 「グッドファインダー」のすきのない検知範囲(同社資料より)

    「グッドファインダー」のすきのない検知範囲(同社資料より)

大型であれば、特に死角も多く補助ミラーやカメラなどでそれを補うものの事故は多発しており、多数のカメラと深層学習を用いたAI技術で事故削減を目指している。「グッドファインダー」が装備可能なフォークリフトは、FD-6シリーズのFD120、FD135、FD150S、FD160S、FD150、FD180、FD200、FD230。FD-5シリーズのFD240、FD310。販売は全国の三菱ロジスネクストの販売店で行われる。