ラクスは9月13日、同社が提供するクラウド型経費精算システム「楽楽精算」に、受領した請求書の処理を効率化する新機能「請求書処理支援オプション」を追加し、2021年11月以降より提供を開始すると発表した。
新機能は、メール添付された電子請求書(PDF)のアップロードの自動化や、請求書に特化したAI-OCRによる紙の請求書のデータ化を可能にする。これにより、受領請求書の処理業務において発生する取引先や金額などの情報の手入力や、手入力により生じる入力ミスの確認・修正などの工数の削減を実現するとしている。
2022年1月施行の改正電子帳簿保存法により、PDFファイルで受け取った請求書を紙に印刷して保存することはできなくなり、電子保存しなければならなくなる。一方、ラクスが2021年6月に全国の経理担当者911名を対象に実施した調査によると、全体の6割以上がPDFファイルで受け取った請求書を「紙に印刷して保管している」と回答している。
同社は、新機能の11月の提供開始以降も順次機能アップデートを予定しており、請求書処理業務のさらなる効率化やインボイス制度への対応などを進める方針だ。